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退職後の雑感(542)

  「退職後の雑感、プロって」

 10年以上経験している「寿司職人」の手って、にぎる時に、冷たくなっていますね!普通の人よりも、20度近く低いんですね。経験を積んで行く内に、そうなって行くとのことですが(手が冷たい方が、鮮度を保てるし、それに、食べる時に、美味しい!)。
 ホントの寿司にぎり職人になるには、10年間を要し、お米の量にしても、超神業的に、何度にぎっても、ほぼ同じ量になっているんですね。
 将棋のプロにしても、盤が頭に浮かび、100手先まで読んで考えているのかな?!ゴルフのプロにしても、遠い距離を、思った所に、極めて正確に近付けることが出来ますね。
 自動車の運転にしても、初めは経験不足で怖いので、慎重に運転せざるを得ませんが、しばらくして慣れてくると、「何だ、簡単じゃないか!」と思って、法定外の速度で運転したり、睡眠不足でも運転してしまうと、思わぬ事故に遭遇することがあります。軽い事故なら教訓めいていいこともあるかも知れませんが、一生取り返しのつかない感じの事故に出会うこともありますが・・・。
 医師の場合は、どうでしょうか・・・?!
 沢山の経験を積んでくると、同じ感じの患者さんが来た場合、その先の経過が読める様になります。しかし、中には、いつもの方向に行かないケースに出くわします。そんな例外も沢山経験して、益々、より慎重になって行くみたいですが・・・?!
 しかし、医師にしても、酒を飲んで酩酊状態になっていることもあるはずだし、疲れて、ぐっすり寝込んで、ポケベルが鳴らされても、連絡が取れないことがあっても不思議ではないですね。全国的に、救急患者さんに携わる勤務医の減少傾向に歯止めがかからないのも、これに医療訴訟などがからんでいるからでしょうか・・・?
 プロになるには、それなりに下積みの苦労と経験が必要です。国の総理大臣でそれなりに長く務まった人にしても、かなり難儀してその地位を得ています。
 亡くなって安倍晋三元総理の話で・・・→近い内にある総理(潰瘍性大腸炎あり)の内視鏡検査を楽しみにしていると側近に話していました。理由は、大腸の検査をする時、麻酔剤で眠って、その時には、何もかも忘れらるから・・・→と言うことは、いつも、分刻みで、超忙しくて、息つく暇もなく、難儀しているですね。
 私が、かって、太鼓チームで、代議士の江藤征士郎氏の前で、篠笛演奏などをしたことがありましたが、演奏後に、近くにいって挨拶すると、「いつか、ゆっくりして、貴方の笛を聞いてみたいものです・・・」と言われました・・・。プロともなると、それも、責任あるポストに就いている人であればある程、一般の人が思っている以上に、大変な思いをしてるんですね。

*13年前の内容を、少し変えて、再掲しています。
*写真は、佐伯の寿司屋さんに入った時に、目にした、(演歌歌手の)北島三郎氏が書かれたもので、この店でサッと書かれたものとのことですが・・・。

 (令和5年8月30日、記載)