日本の心・さいき

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お産・・・

 「いつ、産まれそう?」「それがまだ、はっきりしなくて・・・」って感じで、今まで、助産師さんと私とで、やりとりの会話をしてきました。
 そうなんです、いつ産まれるか何て、多くのケースで、はっきりとは、言えませんね。直前だと、言えますが・・・。
 急に陣痛が起きて、乗り物の中でお産何てこともありますね。今までの私の長い経験では、トイレで産まれて扱ったケースが2例ありましたが・・・。
 初産だと、陣痛が始まっても、直ぐに産まれないことが多いのですが、経産婦だと、思った以上に早く産まれるってことって、よく経験します。
 時に、胎盤早期剥離と言って、初産経産に関係なく、直ぐに処置しないと大変なことになることもあります。これだと、産まれて来るベビーの3分の1が亡くなり、3分の1に後遺症が残るってことで、超救急医療が必要ですね!(当院でも、深夜0時過ぎに帝王切開したことがありましたが・・・幸いに、母子共に、無事でした。)
 数多いお産の中では、めったにないケースを時に経験します。
 その為に、いつでも、遅れない様に、いい医療体制が取れることが大切なのですが、その為のスタッフ確保が、実際には、大変ですね。お産は、365日、24時間ですから。
 医師の健康上のことも考慮して、産科医と小児科医は、出来るなら3人以上をと、全国規模で、集約化が行われました。が、現実には、まだ、独りや二人の産科医・小児科医の医療機関も、沢山あります。
 当院でも、3月から、産科が中止になりました。産科の先生、本当にお疲れ様でした(ここに20年以上もいて、殆ど独りでお産に携わってきた団塊世代の先生ですが)。
 平成2○年○月21日(火)、朝7時過ぎ、食事する前に、分娩室からコールがあり、直ぐに駆けつけました。初産で、40週6日、3200gの女児で、吸引分娩でした。で、活動力は良好でしたが、酸素モニターで値が少し低く、又、肺の聴診で、ラ音が多かったので、ビタミンK(止血剤)を筋注した後、直ぐに、保育器に収容しました。その後、幸いに、経過良好でした。
 平成2○年○月22日(木)、夜の11時過ぎ、ちょうど床に入ったところでしたが、分娩室からコールがあり、直ぐに駆けつけました。初産で、39週3日、2940gの女児で、吸引分娩でした。で、顔色よく、肺の聴診所見も良く、保育器入れることなく、ビタミンKを筋注しました。その後、経過良好でした。
 (吸引分娩をしているので、今後、1週間、黄疸に注意しないといけませんが・・・)
 ここでのお産で、私が取り扱うベビーも、これで終わりになりました。
 長い間、本当に、ありがとうございました。

*写真は、日齢4の(ニューヨーク在住の)孫(長女の次女)、スカイプで撮る。