日本の心・さいき

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お金の使い方・・・

 平成26年1月10日(金)の深夜11時からのNHK教育テレビの「白熱教室」で、ブリティッシュ・コロンビア大学の心理学部准教授の「エリザベス・ダン博士」による「幸福学」の講義がありました。その中で、「お金はあなた方を幸せにしますか?」との命題に対して・・・→幸せになる為のお金の使い方の「3原則」を解説していました。(←ナルホドと思いました!)
 その3原則とは、「経験を買う」「ご褒美化」「他者への投資」でした。つまり、お金を経験することに使いなさい、御褒美として使いなさい、他人の為に使いなさいと言うことでした。(以下、私なりに少し内容を変えていますが、ご了承の程、お願い申し上げます。)

「経験を買う」
 アメリカ作家の「マーク・トウェイン」は、「したことよりもしなかったことの方が20年後に後悔することになる」と言っていますが・・・ヒトは、お金を経験することに使った方が、物を手に入れることに使うよりも、後悔しないとのデータがあります。
 例えば、高いお金を出して買った物に対しては、金額が数字にはっきりと出て、確かに、高ければ高い程、満足度は高くなる傾向にあるでしょう。しかし、それで幸福度がそれだけ先々まで高くなっているかと言うと・・・疑問で・・・それに対して、例えば、海外旅行をするなどの経験にお金を使った場合は、はっきりした数字で示されませんが、人それぞれの楽しみ方があり、いろんなトラブルも含めて後々までよく記憶に残り、幸福度が高くなっています。

「ご褒美化」
 熊本大学出身の人(医局にいるドクター)に、「今まで何回天守閣に登った?」と尋ねると、「何度も・・・」と言う人は殆どいなく、たいてい1〜2回で(多くて3回)・・・。
 天草の御所浦町にある「恐竜館」、龍ヶ岳町の人で、「恐竜館」どころか、(龍ヶ岳町から20分で行けるのに)御所浦町にも行っていない人もいたりして・・・「何故?」と尋ねると、「いつでも行けるから」と言う。そう言えば、私も、大川にいた時、近くにあった「吉野ヶ里遺跡」、いつでも行けると思って行かずに、天草に来てから行きましたが・・・!
 どんなに贅沢しても、ヒトは、もっともっと病になって、贅沢に慣れてしまうのです。そして、ヒトは、慣れると、困ったことに、感謝しなくなるんです。ですから、いつでも出来ることで好きなことは、出来るだけ控えめにして、ご褒美として、たまに贅沢してお金を使う方が、幸福度をより上げることが出来るのです。

「他者への投資」
 2歳前の私の孫が、傍の大人や犬に、食べ物をあげ様とします。その時の孫の顔は、孫が大人からもらった時以上に、嬉しそうな顔をしていますね。そうなんです、こんな小さい時から、ヒトは、他者への思いやりを持ち、与えることの喜びを感じられる様に出来ているのです。
 自分にしてあげたことよりも、他人にしてあげたことを思い出す方が幸せを感じます。それも、ヒトは、他人から強制されずに、自発的に他人の為にお金を使うことに、より幸せを感じる様に出来ているのです。
 恐らく、ヒトって、生きる上で、自分の事ばかり考えていては、人類滅びる運命になるので、他者を自分よりも、より生かす様に、遺伝子に組み込まれたのではないでしょうか・・・?!

 余談ですが・・・→イスラムの世界では、「喜捨」と言う言葉があります。旅人がイスラムの世界を旅して、ムスリムイスラム信徒)に出会うと、出会うこと(一期一会)自体をムスリムは、とても大切に思ってくれ、更に、この「喜捨」を実感します。
 例えば、店に入って物を買おうとする時、「どこから来たの?」から始まって、延々といろんな会話が続き、その後、お茶(紅茶やコーヒー)まで出してくれたのに、何も買わずにそこを出ても、何ら問題ありません。日本人だと、買わないで大切な時間を相手に浪費させてしまって申し訳ないと思いがちですが、そんなことは、イスラムの世界ではまずないと思われます・・・?!
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20140109/1
http://www.islamreligion.com/jp/articles/46/

*写真は、イスタンブールで撮ったものです。