日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

続・独り言(その2)・・・

 昭和51年6月から、宮崎県立宮崎病院の小児科研修医となって働きました。(辞める先生の患者さんの)引き継ぎでいきなり4人持ち、右も左も全く分からない状態で、6月14日には、MCLSを受け持ちました。採血が上手く出来ずに、悩んでいたことを思い出します。
 まだ、受け持ちが少ないのに、ニッチモサッチモ行かない状態で、ナースからも叱られ、かなり落ち込んでいました。
 採血が上手になろうと、朝早くから行って、病棟の採血をさせてもらいました。朝8時(!)からのK部長の外来診察に間に合う様に、出来るだけそれまでに病棟での仕事を終える様に、頑張りました。
 20年間そこで頑張っているK部長が私達研修医(同じ大学出身のS君と一緒に就職しましたが)二人に初めに言った事が印象的でした・・・→「小児科の場合、自分の入院患者さんが悪くなったら、365日24時間、いつでも来て診る。そう、小児科医には、休みはない!急変する患者さんなら、朝来たら直ぐに診て、昼診て、夕方診て、気になれば、帰る前にもう一度診る。自分の目を信じなさい。そんな中でも、ちょっとコーヒ飲んだり、横になったりして、息抜くコツを覚えなさい・・・」と。
 更には、「金儲けは、小児科では出来ないから、金儲けしようと思えば、小児科を早い内に辞めるなさい・・・」とも。
 当時は、安月給で朝から晩まで、下っ端が仕事をするのは当たり前でした。K部長が、私とS君の頑張りを高く評価してくれて、感謝しているのがよく理解できていました。
 K部長は、とても尻軽い人で、アルコールが入って、顔が赤くなっていても、電話すると、厭な顔一つせずに、直ぐに飛んで来てくれていました。
 そんな環境の中だったからこそ、臨床の腕以上に、精神面の基礎がまず鍛えられたかなと思います・・・?!
 沖縄に新生児の学会で行った時、沖縄県立中部病院のある小児科の上司の先生が、「(部下に)言っているんですが・・・初めの〇年は、まず、体を使え・・・沢山いろんな症例を体ごとに経験することが大事。頭から下をまず使ってから、かなり経験を積んでから、やっと、頭を使え・・・」と。
 まあ、今では、あまり通用しない言い方なんでしょうか・・・?!
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