日本の心・さいき

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18年連続で減少・・・

 小児科や産科がある病院の数が、18年連続で減少しています。
 厚生労働省の調べでは、小児科がある病院は去年10月現在、全国で2745施設で、前の年の同じ時期より63少なくなり、産科や産婦人科がある病院も1395施設と、37減少しています。
 20年前に比べると小児科は33%、産科、産婦人科は43%も減っています。
 ベッド数が19床以下の診療所では、小児科が1万9994施設、産科、産婦人科が3619施設で、21年前の調査に比べておよそ30%から40%、少なくなっています。
 小児科医の数、最近は、決して減少傾向にないのですが、集約化がどんどん進んで行った結果と思われます。労働の厳しさを考えて、病院での小児科医一人や二人体制を避ける傾向が、益々強くなっている傾向にあります。
 小児科の入院ベッドに関しては、その7割が公的なものです。つまり、採算が合わないことにより、私的な病院は、小児科を置かないと言うより、置けないのです。大きな病院で、産婦人科でのお産を取り扱っていても、小児科を設けてないケースもあります。
 多くの病院が今、経営危機の状態にあり、不採算部門の切り捨てとなると、まず、小児科となります。事実、小児科医一人当たりの売り上げは、他の科と比較して、明らかに低いのです。
 売り上げが低い割に、手を非常に取ります。時間外が多く、訴訟まで行かなくても、トラブルが起き易い状態にあります。
 昼間行けないので時間外に受診・・・親が仕事で行けなくて、代理人が連れてくる(←状況がよく分かっていればいいのですが・・・)・・・親御さんが(仕事で)昼間診てないので、熱があると、慌てて深夜に掛け込む・・・子どもが少ないので、子どもが病気になると、過剰に心配する・・・医療費が無料・・・など、特殊な状況にあります。
 小児科医の犠牲的精神での医療では、もう出来ない時代になっていると思います。
http://www.nisida-med.jp/topics/20121107103836.pdf