日本の心・さいき

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独り小児科医・・・

 産科や小児科の集約化が全国規模で行われて・・・→地方の病院でも、産科や小児科の常勤医が1人で頑張るケース、次第に少なくなっています。
 しかし、住民の強い要望やいろんな事情で、加速度的に少子化する中、やむなく地方で孤軍奮闘している産科医や小児科医も、現にまだ存在しています。(・・・←これに関しては、いろんなケースがあると思いますが・・・)
 新しく産婦人科医になる医師の7割が女性、新しく小児科医になる医師の5割が女性となっています。女性の場合、男性と違って、出産と育児を抱えています(もちろん、イクメンの男性もいますが・・・←ドクターにもいましたが・・・)。医療と言う(過剰な)ストレスを抱えながら働くのは、本人にとっても患者さんにとってもいいことでないはずです。
 しかし、女性医師の協力なくしては、産科医療も小児医療も、やっていけません。個人の力では限界があり、やはり、行政の配慮で、産科医や小児科医を増やすとか、産科医療や小児医療の点数を高くするとか、病院に託児所を造設したり、出産や育児での苦労を出来るだけ少なくする制度が必要になると思います。(・・・←小さな子どもさんの場合、外来も入院も、全く無料となっているケースが多くて、コンビニ感覚で時間外に受診するケースも、無きにしも非ずでして・・・→それに関しては、やはり、ちゃんとした教育が日頃から必要だと思います。)
 自分一人の常勤医で頑張っていた時・・・佐伯市の救急病院で新生児・未熟児を抱えて8年半余、たはら小児科医院で19床を抱えて8年半余、上天草市上天草総合病院で新生児を抱えて1年間、総計、独りで18年間程してきていますが・・・どうしても、外出しないといけない時があります。
 その多くは、市の健診や予防接種ですが・・・よくあるのは、まだ外来で点滴をしている途中で出かけざるを得ない時などです。患者さんにも申し訳ないし、とても心苦しいです。(・・・←何かあれば、責任取らないといけない感じになるので・・・?!)。
 しかし、産科や小児科に関しては、時を待ちません。特に、お産直後の新生児は数分待てないし・・・急にけいれん重積で来院したり、喘息発作が起きたり、誤飲をしたり、事故に遭ったりと・・・小児の急患では、ホントの急患は少ないと世間ではよく言われますが・・・→救急病院だと、年間通すと、田舎でも30分待てないことも、現実には少なからずあります!
 そんな中で、入院患者さんを抱えながらの救急医療を独りでするとなると、綱渡りって感じの時もありますが・・・(・・・←幸いに、今まで、多くの人に支えられて、自分が不在中での大きな事故を経験していませんが・・・合掌!)