日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

体内時計・・・

 ヒトには、体内時計があります。それはおよそ24時間で、場所に合わせていて、時差ボケしても、しばらくすると直りますね。
 多くの生物に関する化学反応が温度に依存するのに、何故か、この体内時計は、温度に左右されません。ずっとその理由が謎めいていたのですが・・・近年、温度に依存しない酵素を「上田泰己うえだひろき」等が発見しています。
 上田博士の資料元にしたものでは・・・
1時〜2時・・・・血中成長ホルモン量最大
3時〜5時・・・・喘息発作発生確率最大
5時〜7時・・・・アレルギー性鼻炎最悪
7時〜9時・・・・慢性関節リウマイ症状最悪
9時〜11時・・・心筋梗塞脳梗塞発生確率最大
11時〜13時・・血中尿酸値最高
13時〜15時・・血中アドレナリン量最高
15時〜17時・・体温・心拍・血圧・握力最高
17時〜19時・・尿量最高
19時〜21時・・脳出血リスク最大
21時〜23時・・血中好酸球・リンパ球数最高
23時〜1時・・・自然分娩開始確率最大
 とあり、様々な私たちの生理現象が、この体内時計と深く関係しているのです。
 中枢時計の細胞内にある3つの遺伝子配列「E/E'box」「D-box」「RRE」が、密接なネットワークを築いています。
 朝をつかさどる「E/E'box」は、昼の「D-box」を活性化すると同時に、夜の「RRE」を抑制します。朝になり、「E/E'box」の働きが強くなると、「D-box」を活性化して、「RRE」を抑えることにより、体内の時間が徐々に朝から昼へと移り変わり、同様のことが繰り返されて、1日のリズムが刻まれて行くのです。
 体内時計に沿って生活することが、健康を維持するうえでは、とても大切なのでしょうが・・・(←現代人、いろんなことで出来ない人が多いですね)。
*参考図書:「Newton」平成24年11月号