日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

睡 眠・・・

 ヒトは1日の内の3割程、眠って過ごしています。人生80年とすると、その内の24年間も眠っていることになります。ストレス社会の今、眠れない、目覚めが悪いなど、睡眠に関して悩んでいる現代人が多い様ですが・・・。
 マグロでは、夜間に数秒間だけ泳ぐ速度が落ちる時があり、その時、眠っている様ですが・・・イルカは、泳ぎながら左右の脳を交互に眠らせることが出来るそうですが(←左脳が眠っている時は、右目を閉じている)・・・アホウドリやカモメも、イルカと同じ様に「半球睡眠」が出来、飛びながら眠ることが出来るそうですが・・・アフリカゾウは、立ったままの「立ち寝」が出来るそうですが・・・?!
 そもそも何故、ヒトは眠るのでしょうか・・・→体を休める為よりも、脳を休める為ですね・・・。横になっていれば、体は休まりますが、脳はそれだけでは休めませんね・・・。
 睡眠と極めて深く関わっているホルモンに、「メラトニン」と「コルチゾール」があります。メラトニンは、アミノ酸トリプトファンから生成され、トリプトファン→5ヒドロキシトリプトファンセロトニン(←幸せ感を味わう為には、これがとても必要です?!)→メラトニンとなります。
 メラトニンは、朝の光を浴びることでリセットされ、その14〜16時間後に分泌量が増えることが分かっています。つまり、朝起きた時間に大きく左右されることになります(←本来、ヒトに備わっている体内時計は、24時間でなく、それより1時間多い25時間周期となっています!)このメラトニンは、「夜を知らせるホルモン」とも言われ、体の活動度を下げ、眠りへと導きます。
 コルチゾールは、コレステロールから生成され、コレステロールプロゲステロンコルチゾールとなり、ステロイド核を持つ糖質コルチコイド(←これには、他に、コルチゾン、コルチコステロンなどがあります)の一つです。
 このコルチゾールは、「目覚めのホルモン」とも言われ、明け方の起床時間に分泌量が多くなり、体の活動度が上がります。
 深夜に、高熱になったり、喘息発作がひどくなったりしたり、朝方に、熱が下がったり、喘息発作が軽くなったりすることが多いのも、この体内の糖質コルチコイドの日内変動が深く関わっていると思われます・・・?!!
 睡眠障害で悩む時、取り敢えず、本来のヒトのリズムに沿って出来るだけ生きる様に努力するべきですね(←実践は、各人のいろんな事情により、難しいのでしょうが・・・)・・・→床に就く2〜3時間前に、激しい運動をしたり、食事を摂っていませんか?・・・アルコールに依存していませんか?(←寝酒は、寝つきをよくしても、全体的な睡眠の質を落とします!)・・・寝る前に、部屋の照明を暗くしたり、テレビやパソコンや携帯電話の利用を控えていますか?(←青い光は、寝つきを悪くします!)・・・早寝早起きをしていますか?・・・規則正しく食事を摂っていますか?・・・運動を適度にしていますか?・・・ストレスを貯め込んでいませんか?・・・。
*参考図書:2012年11月号「ニュートン