日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

孤独死・・・

 東日本大震災後に、「絆」の大切さを再認識した人が多くなったと思われます。家族の「絆」だけでなく、地域の「絆」、日本アチコチからの「絆」、海外からの「絆」など・・・。
 そんな中で、今、独り「孤独死」でなく、「家族世帯の孤立死」までも問題になっている今の日本・・・。仮設住宅の中での「孤独死」もありますが・・・。
 海外で生活していると、「私の家に遊びに来て・・・」とよく言われます。東南アジアでは、特にそんな感じです。しかし、日本人の場合、いきなり家への招待何て、普通では考えられないことですが・・・。
 不景気な時代、いろんな理由で家に引きこもっているケースが日本では多いのですが、海外では、兎に角、人の中に入ろうとしているように思えますが・・・。
 トルコのイスタンブールでは、夕方になると、家の前の通りに出て、男性同士がいつもおしゃべりしている風景をアチコチで見ましたが・・・。(簡単な)体重計だけを持って、それで商売しているおじいさんがいました(←結構、多かったけど・・・)。(日本だと、無料で配っている感じの)ティッシュペーパーを売っているおばあさんもいましたが・・・。
 人間は、人と人の間にあって、「人間」になれると思います。どんなに「お金」や「モノ」があっても、その中に人が介入していないと、ホントの幸せ感は味わえないと思いますが・・・。
 2.007年の「東京都監察医務院」の分析調査では・・・→東京23区で、年間3.949人(1日11人)もの人が「孤独死」していて、その数は、20年前の3倍になっています。かって、「孤独死」と言えば、70代以上の人が多かったのですが、今は、50代、60代の男性のケースが増えています。
 男女の比率は、2対1で、明らかに男性の方が多くなっています。又、遺体発見までも、男性の平均が12日も要し、女性の倍になっています。
 特に、離婚した男性で、生真面目で仕事一途で来た人の場合は、他人とのコミュニケーション力が欠如していて、孤独に陥り易くなっています。
 今の時代、「単身世帯」の増加は、日本に限らず、他の先進国も同じです。日本の「単身世帯」の割合は、29.5%で、34カ国中13位となってます。
 1位ノルウェー377%を筆頭に、北欧・西洋諸国の殆どは、日本よりも「単身世帯」の割合が高いのです。が、これらの国で、孤独死が深刻な問題になっていると言う話はないのです。米国でも、ニューヨークのマンハッタンでは、全世帯の実に51%もが単身者ですが、「孤独死」の問題はありません。
 「孤独死」の問題は、国民全体で真剣に取り組むべきだと思います。
*参考:荒涼たる「孤独死」から尊厳の「自立死」へ 平成24年3月22日号 週刊新潮