日本の心・さいき

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ある小児科医からの質問・・・

1、ウイルスには、抗生剤か効くかどうかの質問ですが・・・?
 1)効かない。
 2)効く場合もある。
 3)しばしば効果あり。

2、朝、5歳の子どもが起きると、右の眼が閉じれない感じになり、顔面神経麻痺が疑われました。顔面神経麻痺だとした場合、まず、どこを受診するべきか。次の3つの中から選んで下さい。
 1)耳鼻咽喉科
 2)神経内科
 3)脳神経外科
 4)麻酔科

3、2歳の子どもが深夜23時過ぎ、熱があるのに気が付き、測ると39.5度あった。喉を見ると真っ赤になって、白いのが(白苔)が扁桃腺(口蓋扁桃)に付いている。喉が赤い割に、そこをさほど痛がらない。咳も鼻水もある。この場合、一番考えられる疾患はどれか?
 1)アデノウイルス感染症
 2)溶連菌(溶血性連鎖球菌)感染症
 3)インフルエンザ
 
ある解答では・・・
1、バ○とカゼに効く薬はないと昔から言われたものですが(直接的か間接的かなど、何を持って効くと言うかとなると難しいのですが、私は、漢方は証が合えばしっかりと急性ウイルス感染症=カゼに効くと思って、頻回に使用していますが・・・)、抗生剤(抗生物質)も、抗菌剤と考える(何を持って抗生物質と言うかとなると、少し難しくなるのですが・・・)と、細菌に対して効く訳で、ウイルスには効きません。1)が正解です。
2、末梢の顔面神経麻痺時は、それを最も頻回に扱っているのは、耳鼻咽喉科の先生ですので、この中で選ぶとすれば、1)が正解となります。が、ハリ麻酔を初期に行うと、極めて経過がいいことが知られています。麻酔科でハリをするとなると、4)も正解になるかと思いますが・・・。
3、アデノウイルスの場合は、咳や鼻水があり、喉が真っ赤になっていたり、白苔が付いていたりすることが多いです。その割には、あまり痛がりませんし、インフルエンザや溶連菌程、一般状態の悪化はありません。抗生物質は無効です。外来で検査が簡単に出来ます。溶連菌では、咳と鼻水がないことが多く、年齢的に、も少し上で、それに、喉を痛がります。喉を見て、アデノか溶連菌か、似ているので、小児科医が診ても迷うかとが多いです。これも、外来で検査が簡単に出来ます。抗生物質なる特効薬があります。インフルエンザの時は、喉はさほど赤くないのですが、喉を痛がり、きつがることが多いです。と言うことで、この場合、解答は1)です。