日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

最後の言葉・・・

 人は、亡くなる時、最後にどんな言葉を残しているのだろうか・・・。
 父は、亡くなる直前に、これと言って残した言葉はなかった様な気がする。常々、人間はどう生きるべきかを家で説いていたし、それに、はっきりと「いろはうた」を残して亡くなったから。
 家内の父親は、(中学校長で、国語が専門)、趣味に油絵を描いていた(佐伯の自宅にも、飾っているが)。教育や政治に対して、いつも、鋭い意見を述べられていたが、亡くなる前の1カ月間は、何故か、それもなく、周りに感謝の言葉を掛けることが目立って多かった。その変化に、周囲が気が付いていたけど・・・。
 ある大学病院勤務の内科の医師は、私に次の様に言ったことがある・・・→「亡くなる時、お世話になりました何て礼を本人から言われること、まずないなあ。1人だけはっきり覚えている。合掌して、ピシッと姿勢を正して、私に深々と頭を下げて言われた。僧侶だったけど・・・」と。
 これって、どう言うことなのかなあ・・・?!スパゲッティーみたいに、管がアチコチ体から出て、最後は、親族が部屋から閉め出されて蘇生が行われて亡くなる何て、自分だったら、して欲しくないなあ・・・。
 東南アジアの多くの国では、最後は、自宅に戻して、多くの人に囲まれて(惜しまれて)亡くなるみたいだけど・・・今の日本では、そんなこと、無理なのかなあ・・・。
 最後に、「ありがとう」と言って亡くなる人生を終えたいなあ・・・。
 人間、生まれた時に既に、死ぬプログラムが組み込まれている訳だし、生きている時が「華」であるべきだし・・・いつ亡くなるかが誰にも分からないだけのことだし・・・。
 私の公演の「一本締め」で、近頃、よく次の様な内容で言っていますが・・・「今回の震災で経験した様に、日本の場合は、どこで震災が起きても不思議でないですね。災害で命を落とすこと、私を含めて皆あります。今生きていることが大切です。今日も無事にここまで生きられたことに感謝をしましょう。そして、明日も生きられる様にと願いを込めて、一本締めをしたいと思います。」と。(・・・←と言いながらも、帰る時に、又来年会いましょうと言ってその場を去っていますが・・・)」
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20100222/2