日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

新生児・・・

 早朝(9時前)、ある(やや大きめの)ベビーが誕生した。吸引を1回し、子宮を上から数回押して、やっと産まれてきている。吸引した頭の部分が極端に膨隆している。
 頭蓋内出血を恐れてビタミンK2の筋注をした。入念に診察したが、特に問題はなさそうだが、数時間、クベース(保育器)に収容して様子を見ることにした。
 祖母に説明すると、何度も頭を下げて、有難うございますと言われた。こんな感じで、朝から元気にベビーが生まれると、(少しきついが)やはり、嬉しい。
 看護学校の教務主任と看護学生もいて、ベビーの元気な泣き声を聞いて、ニコニコしている。「病院に入院して、初めからホントにおめでたいのは、お産ですよネ!」と教務主任が言われる。(・・・←全くその通り!)
 産科医(二人)が、この日、祝日だと言うのに、頑張っている。(自分の場合、バイト医で、6日から長期休暇をもらって不在だが、それまで)自分が主治医で診ることにした。吸引した後に、黄疸が強くなるベビーがしばしば見られるが・・・。
 小児科や産科は、確かに、忙しくて、拘束時間が長くて、きつい面もあるが、変化が急で、急にスパッと元気になってくれると、医療に携わる方としても、とても嬉しい。反対に、一生懸命に時間外にしていても、思った様に上手く事が進まなくて、しかも、患者さん側からクレームが付くと、医師も生身の人間、ホント落ち込んでしまう。(・・・←医師には、鈍感力が必要ですね!)