日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

医師の治療法・・・

 同じ疾患で同じ症状でも、小児科医が100人いれば、細かく言えば、100人それぞれそれなりにいろんな治療の仕方をする・・・。
 今、「インフルエンザB型」が猛威をふるっている。何でこの5月のこの時期にって感じだが・・・。それも、予防接種をしている子としてない子、はっきり言って、罹患率に差がない(当院、1週間毎にまとめて県の方に、データを提出しているが・・・)!
 当院に掛かったことのない大きな子が多い。尋ねると、「久し振りに高い熱が出ました・・・」と言う。予防接種を毎年せず、それでも毎年インフルエンザらしきものに掛かっていないと言う人が多い。全く反対な感じで、「毎年インフルエンザの予防接種をしていますが、毎年掛かっています。・・・」と言う人もいる。(・・・←エッエッ、ホント、何で!!)
 テレビでは、その道の専門家が、「出来るだけ早く医療機関に掛かって下さい・・・。ひどくならない様に、抗インフルエンザ薬を早めに・・・。」と解説している。(・・・←ホントにこれでいいのかなあ・・・?!)
 DNAウイルスと違ってインフルエンザのRNAウイルス、人間の体の中での変異は、早い。今の様に、多くの日本人がその予防接種をすれば、直ぐに変異して、毎年春先に大流行ってことになるのかな(既に、今は、そんな状態だが・・・)。
 やはり、実際に罹患しての免疫は、強い(・・・←当たり前!麻疹や風疹、一度掛かれば、2回かかることは、ない!!)。麻疹にしても、以前は、ワクチンで1回だったが、今は2回打つことになっているが、2回すれば、この先、絶対に大丈夫なのか?その後、免疫力が低下していたり、免疫抑制剤を使用していても、大丈夫なのか?麻疹の流行がこの先も全くなければ、それによるブースター効果も期待できない訳で、想定外って感じで麻疹が持ち込まれた時、どうなるのかな・・・?!(流行しなくなった今は、是が非でも、麻疹ワクチンは、伝染力が強くて重症になり易いので、是非ともしておくべきかな?!)
 個人的な意見としては、ことインフルエンザに関しては、殆どの人が打つ状況では、ワクチンを打たない方が、かえっていいのでは?罹患しても、あまりひどくなければ、タミフルリレンザやイナビルなどは、使用しない方がいいのでは?(・・・←いろんな意見があると思いますが、・・・体の弱い人だけに打って、その他多くの人は、打たない方がいいのでは・・・?!)
 昨日夕方、8カ月と9カ月の細気管支炎の子どもが2人入院した。9カ月の女児は、熱があり、多呼吸があり、喘鳴が強い。気管支喘息そっくりって感じにも思える(この先、気管支喘息になっても、不思議でない・・・)。
 細気管支炎、医師により、治療の仕方はいろいろ。私は、その多くに、ステロイド剤や抗生物質を使用してない。(白血球が異常に多くて、細菌感染が疑われれば、もちろん、抗生剤を使用し、重症な気管支喘息発作が疑われれば、ステロイド剤も、使用するが・・・)
 対症療法は、下手をすると、かえって治りを遅くしているのでは・・・?!
 熱があれば、熱冷ましがホントにいいのか?解熱剤・・・→昔は、最も安全と言われていたのにアスピリンがあった。しかし、インフルエンザ(や水痘)の時に使用するとライ症候群の原因になると言うことで中止になった!ボルタレンやポンタールの解熱剤も、インフルエンザの時に使用すると、インフルエンザ脳症になる確率が高くなると言うことで使えなくなってしまった!ボルタレンは、子どもの普通感冒の解熱剤としても、使えなくなってしまった!
 咳があれば、咳止めがホントにいいのか?鎮咳剤・・・→リン酸コデインなどの強い咳止めは、喘息発作では、禁忌なはず!
 鼻水があれば、鼻水止めはいいのか?抗ヒスタミン剤のペリアクチンは、強い喘息発作では、禁忌なはず!
 下痢があれば、下痢止めはホントにいいのか?細菌性の下痢には、下痢止めは禁忌!O-157や−111で直ぐに下痢止めを使うと、べロ毒素の排出が遅れて、重症になることも!
 と言うことは、患者さんの希望通りに、熱冷まし、咳止め、鼻水止め、下痢止めを上げると、悪くなっているかも知れないってことかな・・・?!
 近頃は、(食べないので、脱水になると困るので)点滴してもらいたいんですが・・・(兄弟にうつると困るので)入院出来ないでしょうか・・・と(医療をする側としては、エッと言う感じで)言われることが以前よりも多くなった気がしているのですが・・・?!(発熱して、数時間しか経っていないのに、罹患していてもまだ陰性の事が多いのに、しつこくインフルエンザの検査をと言われること、しばしばですが・・・)
(・・・←ただ、医師に診てもらうと、安心して、薬の副反応による免疫力低下以上に免疫力が高くなって、それで、少し良くなった気分になるとか・・・?!)

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20080316/2
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20101204/1