日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

看護師国家試験、・・・

 3月26日(金)14時、看護師国家試験の合格発表があった。合格率は、全国平均が、90.6%→90.3%→89.9%→89.5%と、年ごとに次第に低落傾向にあり、病院の前の看護専門学校も、今年は、予想外に落ちて、関係者は、ガックリ(しばらく、立ち直れない感じ)。
 合格率を上げる方法としては、進級を厳しくして、落ちそうな人を受けさせない感じにすればいいのだろうが、(日本の教育では、何故か、義務教育でも)スイスイと上に上げる。
 まあ、教育には、いろんな問題が山積しているが、・・・。
 教育を担当する所が国家試験を出せばいいと思うのだが、幼稚園と保育園の管轄にそれぞれ、文部科学省厚生労働省がある様に、医学教育を文部科学省が、試験を厚生労働省が決めるのも、何かすっきりしない感じがしないでもない。
 昔は、年に2回あったのになあ。国家試験至上主義の教育も、不自然。又、医学教育に携わる講師に至っては、その場限りの寄せ集めって感じがするけどなあ。
 看護師さんも、医師の場合も、学生時代は、医療行為は出来ない。吸引や注射一本出来ないのだ。そして、いきなり、本番って感じだ。
 看護師になる為の門を叩いて学校に入学しても、学生時代に1割、国家試験前後で1割、看護師免許取得1年後に1割、つまり、5万人看護師になるべき人が、3割減の3.5万人になっていることになる。これは、卒後1年後だが、その後も、どんどん退職者が増えて行く。
 苦労してせっかく看護師の資格を取ったのに、仕事に携わらない様になる看護師さんが増えている。育児中に休職して、その後自信を失くしたり、医学の進歩に付いていけないと思って辞めたり、ハードな仕事に付いてけなくて、他の仕事に就いて、医療関係と全く関係ない仕事でその後終わる人もいる。
 そうでなくても、医療業界は厳しい。今回点数が上がったと言っても、微々たるもの。医療関係者の実態は、一般の人にはなかなか理解してもらえない様だ。(その割には、看護師さんの手当が安過ぎる職場が多い!)
 さて、私としては、4月から、新たに内容を変え、又、毎回の講義終了後の試験も、国家試験にも通じる問題にして、出来ない人には、ビシビシと追試をしないといけないかな。
 ところで、今回の看護師国家試験で、海外から来て、日本で研修している人の中で(今回の試験で、合格率、わずか1%だったが)、インドネシアの人が2人、フィリピンの人が1人、合格していた。全く日本人と同じ条件の問題で、言葉の壁もあったはずなのに、スゴク努力をした結果だと思う。やはり、東南アジアから来て、日本で頑張っている人の多くは、ハングリー精神がケタ外れに違うのだろう、・・・?!
 食いはぐれがないから、・・・ナースになるのに、このモチベーションが一番だったら、周囲が困りますし、本人も次第に苦しくなるかと思います。医師を目指す場合も、同じと思いますが、・・・?!