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退職後のささやき(11)

  「退職後のささやき(11)」

 資格試験って、本来、どうあるべきでしょうか?
 ニューヨーク州の弁護士資格試験、年に2回あり、一定の基準以上あれば、合格となっていて、正に、資格試験となっています。
 日本の場合の弁護士試験、難関ですね。
 車の自動車免許の試験、基準の成績以上であれば、合格で、何度でもチャレンジ出来ますね。資格試験では、これが当たり前ですね。
 ところが、日本の場合は、資格試験なのに、入学試験の様に、競争試験ですね。
 医師や歯科医師や薬剤師や看護師など・・・多くの国家試験が、正に、予備校めいた感じで、競争競争で、最低点の基準が公表されないし(←毎年、変わっています)、厚労省の都合で、一定の割合を落とすことになっている様ですが・・・?!
 試験も、それなりに受験勉強しないと、合格しません!!
 例え、超難関の旧帝大医学部を卒業しても、国家試験に合格出来るとの保証は、ないのです。多くの大学が、国家試験対策委員会めいたものを設立して、受験の為の受験勉強をしています。
 いつまで、これを続けるのでしょうか・・・?!
 私が大学に入学した時の昭和45年、医師国家試験の合格率は、97.9%でした。国家試験前に、ちょっとだけ勉強して、軽々と合格が常識でした。それが、年毎に、どんどん下がって行き、46年は、96.6%、47年は、93.8%、48年は、88.9%、49年は、82.2%、50年は、82.4%、そして、私が受験した51年は、80.4%と、クラスの2割程が不合格でした。
 その時、世間(マスコミ)では、いろいろ、言われていました。受験生の質が落ちたとか・・・→違います!問題が、どんどん難しくなり、落とす為の試験になって行ったのです!
 多くの国公立大学では、当時は、受験対策めいたものはなく、学生の方で、医師国家試験対策委員会なるものを設立して、それなりに、勉強していました。
 アメリカだと、学校の進級試験何て、学校の講義を真面目に受けていれば、まず、合格出来、国家試験も、それに類似した試験とのことですが、日本の場合は、進級試験でも、学生の間では、対策が練られていて、それなりに傾向と対策をしておかないと、合格出来ないことが多いかと思います(←試験問題が良くない!)。
 それに、私達の時は、春と秋の2回もあり、国家試験、あまり深刻さはなかったですが、今は、年に1回だけで、ホント大変ですね。

 (令和3年10月31日、記載)

 

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