日本の心・さいき

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有給休暇

 日本人は、有給休暇をなかなか取ろうとしない。使わなかった日数がどんどん増えて行っても、それが何かに還元していているケース(翌年に回すとか、お金で代償するとか)は、少ない。
 何故、取ろうとしないのか。その理由として、ある調査では、その第1位は、他人に迷惑がかかるからで、第2位は、後で多忙になるから、第3位は、職場の雰囲気が悪くなるから、第4位は、上司がいい顔をしないから、第5位は、昇給や査定に響くからとなっている。
 この有給休暇、法律上正規に堂々と取れるはずだが、・・・!。ドイツでは最低24日(実際には30日以上?)、フランスでは最低30日(実際には30日以上)も取っていて、その消化率は、100%だ。つまり、長い有給休暇中に家族旅行をしたりしている。いや、それを楽しみに毎日つらい仕事に耐えているのだ。
 日本の場合、平均すると、取れるべき有給休暇日数の半分にも満たず、更には、男性の育児休暇取得割合に至っては、微々たるものである。
 まだまだ、日本人の多くは、仕事人間って感じだ。仕事でストレスが多い人程、有給休暇を100%消化して、その間、しっかりと充電して、気分転換を充分にはかるべきだと思うのだが。
 高校に英語を教えに来ていたアメリカ人と話した会話の中で(私の英会話の先生だったが)、彼女が言うには、・・・「貴方がいな時に、私が代わりにするから、有給休暇を充分に取って、英語が母国語の海外に旅行に行ったら、と言っても、同僚の日本人、そうしない。何故?何故?」。
 日本では、休まずに仕事をするのが美徳との考え方があった。その価値観を変えるには、まだまだ、時間が掛かりそうだ。この不景気の時代、更には、就職難な時代であればあるほど、今後今以上に有給休暇が取れそうにない感じだ。
 少し長い休みを取って遊ぶことは、決して無駄にはならないと思う。それで充電されて、仕事も、より意欲的に頑張れるケースが多いはず。しかし、真面目な日本人の大半は、多くのことを犠牲にして人生の半分を仕事って感じで生きてる感じだが(イスラム教徒の生き方と正反対って感じだが!)。しかも、今の日本では、正規社員であっても、終身雇用制度や年功序列制度が崩れて、リストラに怯えて仕事をしている人も多いのも、有給休暇が充分に取れない大きな原因になっているに違いない。
 まあ、中には、せっかくの休みをもらっても、何をしていいのか分からなくて、家でボーッとしていて、かえって疲れて、月曜日にやる気なくして職場に来ている人が時にいるけど。
 現役の時から、遊びの面白さを実感しておく必要がありそうだなあ。いや、社会人になる前から、勉強勉強で、遊ぶ楽しさを味わっていない人も、結構いるみたいだが。
 そんな私も、中学2年の秋から受験戦争に否応なしに巻き込まれ、大学に入るまで、それなりに、我慢の人生でした。その後も、救急中心の医療を続けて、完全なる仕事人間でしたが、今は、ヘ〜ン〜シ〜ンって感じで、遊び大好きな趣味人間になっています(したい事が沢山あって困ります!)。

http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~tate/seikatsu2006.pdf#search='

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20080410/1