日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

仕事と家族との関係・・・

 日本人は、生活する上で、仕事をとても大切に思っています。昔は、仕事は、男性が中心でしたが、次第に、女性も、男性同様に仕事をし、多くの職場で、女性の力なくしては、会社が成り立たない感じにもなっています。
 日本人の仕事中心の生活をイスラム教徒(ムスリム)の人に話すと、「信じられない、それじゃ、家族と一緒にゆっくりする時間なんて、少ないのでは・・・」と言われます。何で、そんなにまでして(家族を犠牲にして)、日本人は、仕事をするのか、イスラム教徒の人には、理解できないみたいですが・・・。
 でも、冷静に考えると、イスラム教徒が言うことが、当たっている気がしてなりません。
 日本人は、有給休暇さえ、充分に取らない会社が多いのです。何故って尋ねると、「私が休むと、会社が困るから・・・」と答えます。それなら、ゆとりをもってスタッフを増やしていればいいと思うのですが、人件費削減の理由で、それをしようとしないのです。
 欧米では、昔は、奴隷制度まであって、奴隷は、人間として、扱われていませんでした。仕事は、バツって感じで、ヨーロッパの王宮では、貴族は、仕事をせず、遊んでばかりって感じでした・・・。
 共稼ぎで稼いでいても、家をローンで組み、車を2台買い、子どもを保育園に通わせていると、それだけで、出費が多く、ゆとりがあまりありません。核家族だと、どうしても、お金が沢山要りますね。
 ある病院では、外部から来ている産婦人科の当直の(男性の)先生が、子どもを連れて来ていて、診察中、看護師さんが子守りをしているケースがありましたが・・・。又、ある病院の内科の常勤医(男性)で、とても忙しい大切なポストにいるのに、奥さんの仕事の関係で、やむなく、時々、仕事を休んで、家で子守しているケースも、ありましたが・・・。
 私の外来でも、小さな子どもで、熱が何日も続いて、(入院しないといけないような)深刻な状態なのに、父母の代わりに祖父祖母が連れて来ていて、状況をよく知らないケースもあって、難儀することもありますが・・・。
 仕事と家族との関係、日本人、もっと冷静になって考えるべき時代に来ていると思っているのですが・・・。
 親が、仕事が忙しくて、子どもの躾をしっかりしてなくて、問題が起きているケースも、あるようですが・・・。
 ところで、隣の韓国ですが、数字の一を「일イル」と言い、仕事も、同じ字で、「일イル」と言います。生きる上で、仕事を大事に思ってのことでしょうか・・・?!