日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

カリスマ白書

 平成21年3月23日、日本中が騒ぐ感じで、高視聴率でWBCが終わった。何故、韓国は、イチローを敬遠して歩かせなかったのか、・・・私自身は、上下関係をとても大事にする韓国で、若い一投手が監督の意に背いて投球することは、まずないと思っていたが・・・。
 監督キム・インシクは、「イチロー敬遠」の指示を出したと言い、それがヤン・サンムン投手コーチに伝えられ、そして、バッテリー側の捕手カン・ミンホ→投手イム・チャンヨンに伝えられたはず。しかし、ベンチ側から、捕手にも投手にも、そんな指示はなかったと言う。
 韓国では、そのことで、60分間の特別番組まで開催され、大討論会となっている。母国を裏切った男、背信行為、裏切り者、更には、犯罪者とまで言われ、それ以後の9か月間、そのことに関して話すことを一切止め、我慢して耐えてきた現ヤクルトスワローズ所属のイム・チャンヨン投手、彼が昨日の民放のテレビに出演して、政府からの手紙の封を開けて見た。
 それには、以下の如くに書かれていた。
 イム・チャンヨン殿
 日本とのWBC勝戦で見せてくれた闘志は、残念な結果となりましたが、あのチャレンジ精神は、韓国国民に深い印象を残しました。9回裏2アウト以降の行方は、もしかしたら人間の力ではどうにも出来ない運命のようなものなのかも知れません。もう、過去を振り返るでのはなく、未来へと進むべきだと思うのです。貴方がWBCで見せた勇気ある投球は、ずっと韓国国民の心に残りるでしょう。私たちは今、心を込めて拍手を送ります。頑張れイム・チャンヨン
 韓国政府文化体育観光大臣 ユ・インチョン
 つまり、投手コーチのヤン・サンムンが、バッテリー側に伝えなかったのだ。6分間の短い時間、10回表、3対3、一人とればその回が終了する土壇場で、2ストライク2ボールでの8球目で、イチローを歩かせることなく、真っ向勝負が一番いいと判断したからだ。 その時、監督の指示で、イチロー敬遠とあれば、それに当然従うはずだった。それが投手に伝わってなかった。イイ・チャンヨン投手、9回にイチローから打たれているだけに、又、勝負をしたかった。
 コーチは、「全ては私の責任です。私の独断でしたことです。申し訳ありません。世界のイチローに勝ってこそ、本物だし、この時、イチローに勝てるのはイム・チャンヨンしかいないと思ったからです。」と言った。
 コーチの真実の告白を聞いて、キム・インシク監督は、「コーチを責める気にはなりません。自分の指示通りに動いてない感じで、おかしいと思ったのですが。しっかりしてなかった私の責任です。全ては、私の責任です。」と言い、イイ・チャンヨン投手は、「誰も恨んでいません。私が投げて打たれて負けたのですから、私の責任です。又、4年後に又イチローと勝負したいです。」と言われた。(涙・・・大拍手)

*今年ソウルに行った時、男性のガイドさんが言っていました、「あの時、イチローを歩かせて、負けていたら、大変なことになっていましたよ。日本の方が上でした。真っ向勝負で、良かったんですよ。結果は、それに付くだけですから。一時は、追い付いて同点になった訳ですから、どっちが勝っても不思議でなかったんですから。・・・」と。

http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20090325/1