日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ガンを克服する方法とは・・・

 日本では、ガンで亡くなる患者さんの割合は、世界一だ。何故なら、世界一の長寿国だから。
 がんと血管の疾患で、日本人の7割〜8割の人が亡くなる。そんな風に人間は運命付けられているのだ。癌で亡くならなくて、他の疾患でなくなったとしても、死後に詳細に解剖してみると、どこかに癌が見つかることが多いはず。何せ、毎日、5000個近くのガン細胞が産まれ、免疫細胞のお世話にずっとなり続けて、それなりに、均衡がとれて、大きくなっていないだけの話なのだ。歳を取ると言うことと、がんと血管の疾患を伴うことは、同じ意味かも知れない?
 平成21年11月23日(月)勤労感謝の日の深夜、NHKスペシャルで、自ら一昨年膀胱癌の手術を受けているジャーナリストの立花隆氏が、「人類はなぜ、ガンという病を克服できないのか?」という難問に、「ガン幹細胞説」を紹介しながら、今までと違った見方で取り組んでいた。
 そこでは、「ガン」という病が、生命誕生の謎と深く結びついているという神秘的な事実だった。
 例えば、「ガン」の原因とされている「ガン遺伝子」は、同時に、生命の誕生から成長に至るまでに不可欠な遺伝子でもあることがわかってきている。更に、ガン細胞は生命40億年の進化の果てに得た様々な細胞の仕組みを利用して、増殖し転移することも明らかになりつつある。
 「ガン」は、小さなほ乳類から恐竜まで、あらゆる生物に見つかる。実は「ガン」は、私たちが多細胞生物として生まれたことで決定づけられた、宿命なのではないかと考えている。
 番組の中で、iPS細胞を創り出した山中伸弥教授も言われていた、「万能細胞は、ちょっと間違えると、ガン細胞になりますから」と。
 立花氏は、鳥取県で1000人以上の死の患者さんを診てきている徳永進医師に会って話を聞いてきている。その徳永氏は、「患者さん一人一人、死の受け止め方が違う。医師が言わなくても、体の変化がそれを教え、自然に本人に悟らせ、準備させる感じにさせている・・・」って感じで言われていた。
 驚いたのは、そこでは、死の直前まで、家族に囲まれて心底から笑っている姿があったのだ。そうだ、これだ、これがよく生きると言うことなんだなあと思った。
 立花氏は、「ガンで先が見えた時、自分の場合は、じたばたしても仕方ないので、積極的な延命方法は取らなくて、QOLが最低限保てる生き方の方を選ぶ。・・・人間は死ぬ力を持っている。死ぬまで生きる力を持っている。死ぬまで生きることこそガンを克服することである。・・・」と言われた。(納得納得納得!!)

*私の父は、満84歳、52年振りの大雪の日に、笑顔で、死去しました。その時、近くに住んでいる自治会長さんが、父の為に、次の詩を捧げてくれました。
「素晴らしい  笑顔残して 雪の夜」 (自治会長 宇高流高)