日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ある小児科医の独り言(その6)

 今日の昼過ぎに、NHKで、肥薩線の真幸(まさき)駅での「駅・四季の特集」が放映されていた。
 真幸駅は、その周辺が過疎になった為に、今は無人駅になっている。しかし、駅に備えられた幸せの鐘を打つ為に、真幸駅は大人気だ。真に幸せになれる様にと、この駅にある鐘を鳴らすのだ。NHKでは、真幸駅を中心としたそこでの1年間の出来事を放映していた。
 2月に若夫婦が訪れている。3月に子どもが出来る予定とのこと。真幸駅友の会の人が、「まさき」と言う名前にしたらと助言し、それまで名前のことについては、全く何も考えてない若夫婦は、そうしようかとその場で言っている。
 3月に地元の人達が駅の周辺に花を植えている。真幸駅を訪れる人の為に。そして、その後、きれいな花が咲いている。
 国から「棚田百選」に選ばれた藤本老夫妻のことが紹介されていた。夫84歳。大工さんで、25歳の時に、自宅を造っている。息子さんが二人いて、1人は静岡、も1人はシカゴにいて、その老夫妻の家の様子がよく分かる様にと、37年前にそこを離れた静岡の長男の息子さん(55歳)が、(先が動く)監視カメラを設置し、声まで応答できる様にして、日頃、遠くから気軽に会話している。家には、ネコのタマとその老夫妻だけとなっている。
 5月になると、「まさき」君が生まれて、画数の関係で、「真輝」との名前を付けて、真幸駅に来た。真幸駅の友の会の人が、大歓迎をし、「私達が名付け親だ」と言って、とても喜んでいる。
 真幸駅を訪れた「真幸」と言う千葉県の男の子が、2歳になるちょっと前に亡くなって、その子の形見としてのラズベリーの苗木を真幸駅の周辺で大切に育てている。そして、その母親から、感謝の手紙を頂いている。
 真幸駅には、結婚して子どもが出来る様にとの願いで来ている人、来週脳動脈瘤の脳外科の手術があるので無事に成功する為に来ている人、二人の息子が結婚できます様にと母親が来ているケース、ウェディング姿で来ているカップル、海外の人、いろいろ。
 幸せになれる様にと、真幸駅で、今日も多くの人がそこで鐘を鳴らしている。そして、皆、その時の表情は、ニコニコ一杯。
 日本は、ホント、平和でいい国ですね。