日本の心・さいき

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小児科外来での出来事(その6)

 今の日本では、小児科の外来での治療が、患者さん側にも、しっかりと理解出来る感じになっています。
 お薬手帳には、内容がしっかりと記載されています。カルテの記載も、ドイツ語で書くケースが次第に少なくなって、他の人も分かる様にと、日本語で書くドクターもいます(私も、日本語の方が多いですが・・・)。
 今の医療は、ほぼ、オープンですね。セカンドオピニオンを積極的に取り入れているケースもあります。患者さんから患者様と言う医療機関も、多くなりました。患者さんの要求で、理不尽と思われても、そうせざるを得ないケースも、増えている様にも思えますが・・・。
 治療上、問題があれば、レセプトをチェックする機関から、それなりの伝達事項があります。つまり、完全に把握されている感じになっています。
 それに、今までの常識を覆す様ないい治療を見つけると、隠すことなく、他の医師に教えたり、学会で発表したりしています。
 これが、江戸時代だったら、どうでしょうか?
 秘伝を弟子だけに、こっそりと教え、そうでない医師に教えることは、まず、ありません。医は、仁術だと言っても、江戸時代の医師も、ボランティアでは出来ない訳で、貧乏な人からお金が取れなくても、お金持ちからは、たんまり取っていたと思われます。(お金が取れなかったので、それから、医は仁術と思われる様になったのでは?!)
 日本の医師は、相手の所得に応じて、治療法を変えること、小児科外来では、ないですね。アメリカでは、お金持ちがいい医療を受け、そうでない人は、それなりの医療しか受けられないのは、当たり前になっています。そこでは、医療は、完全なビジネスですね。で、一人当たりの医療費も、当然、日本より高くなっています。
 東南アジアのある所では、まず、お金を払わないと診てもらえないとのことですが・・・。
 日本の多くの小児科の先生達、忙しく働いていて、とても我慢強いですね、それに、患者さんに、分け隔て無く、とても優しいですね。(←東南アジアで医療を受けたことのある人から、直接に聞いた内容です。)