日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

患者様・・・?!

 近頃は、医療機関で、「患者さん」でなく、「患者様」の言い方が多くなりつつある。実際に、そんな医療機関で働いていたこともあったが、最後まで、その言い方に馴染めなかった。何故かなあ・・・?!
 自分の場合は、子どもの名字でなく名前を言い、それも、○○ちゃん、○○君と言うことが多いけど・・・。
 「患者さん」と言うと、患者さんと医師との距離がとても身近に感じる。患者様と言うと、何となく、患者様と医師との距離が、とても遠くに感じてしまう。
 テレビで、近代的なスゴイ設備を持ったある大きな病院の院長が、「医療を、患者様第一に考えていますので・・・」と言われていたが・・・→確かに、来てもらわないと医療機関も潰れるし、正に、南春夫の「お客様は神様です!」って感じにならざるを得ないのだろうが・・・?!
 公的な病院も採算が合わないと、院長も立場がつらい。採算を第一に考え出すと、田舎の産科や小児科では、採算が合わなくなり、閉じることになる。実際に、どんどん、そんな産科や小児科が潰れてしまって、集約化されている。しかし、集約化された個所も、それで医師が充分に満たされていないケースが多い。
 そんな傾向になった理由として・・・→「患者さん」から「患者様」への言い方に象徴される様な、医療を受ける側と医療をする側の意識のズレの変化があると思う・・・?!
 私なりの解釈では、患者と言う言い方は・・・堅苦しくない言い方?ぞんざいな言い方?上から目線の言い方?・・・だと思う。それに様を付ける言い方は、不自然では?そんな中でも、受診側は、例えば、○○医師の○○医院だと、医師の名字だけを言い、○○に掛かったけど、治りが悪いんで、○○に今度掛かってみようかなと思う何て、言っているかな・・・。
 小児科の場合は、(ある市は)小学校3年生まで、入院も外来も無料。(ある市の)市長選で、「私が市長になったら、中学生まで、無料にします・・・」何て演説していたけど・・・。(医療費、全て無料だと、悪くすると、コンビニ感覚になって、歯止めが効かない可能性も・・・?)
 いろんなことから、研修医が2年間のスーパーローテーテを終えた時点で・・・→小児科入局希望者が、現実を知って、ドッと少なくなっている例が多い・・・?!
 セカンドオピニオン、サードオピニオンが求められる時代。医学は、日進月歩。医師には、経験と研鑽が常に求められる。そんな中で、「患者さん」から「患者様」への言い方の変化。益々、医療側と医療を受ける側の距離がどんどん遠くなって行っている気がするけど・・・。
 ・・・→私は、やはり、患者様よりも患者さん、そして、出来れば、医者(患者の言い方と同じく、堅苦しくない言い方?)と言われるより、患者さんにとっては、お医者さん的存在でありたいなあ・・・(患者に様を付けるのが不自然の様に、医者に、お医者様は、不自然と思いますが・・・)。

当院時間外外来患者数(小児科/全科)
5月3日(憲法記念の日)・・・18/35
5月4日(みどりの日)・・・・20/42
5月5日(子どもの日)・・・・16/27(午前中まで)