日本の心・さいき

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断 食・・・


 佐伯市で小児科医院を開業していた時、土曜の午後、佐伯市に来ているインドネシアからの研修生に「茶道」を教えていました。
 その時に、ムスリムが昼間に断食をしているのを見ました。夜明け前から日没まで、水も飲まずでした・・・が、その割には、元気なので、何故かなあと思っていました。
 成人かつ健康的に丈夫な男女のムスリムが1カ月、断食する訳ですが、小さい子ども・高齢者・病人・体の弱い人・妊婦・授乳中の母親・戦場の兵士・旅人・生理期間中の女性などは、免除になっています。もしも期間中に、いろんな事情でどうしても中断せざるを得ない場合には、後で、その分を補うことも出来ます。
 子どもにしても、初めから大人と同じでなく、10歳過ぎでから少ない量から始めることになりますが、7〜8歳ぐらいから、それを習慣付けて始めた方が、10歳過ぎて始めるよりも楽だと言われています。
 断食(ラマダン)中は、飲食が出来ないことだけでなく、夫婦の性交も出来ないし、嘘をついたり、騙したり、下品な話をしたり、口論したり、喧嘩をしたり、淫らな思考をすることも出来ません。
 慣れもあるのでしょうか、毎年していると、そんなにきつくないと言われるし、更には、それを楽しんでいるムスリムも多いのですが・・・?!
 断食中、私も、眼の前で、点てたお茶を飲む訳にもいきませんでした・・・直に、ムスリムから断食の内容を聞いて、次第に理解できる様になりました。又、ラマダン明けには、ムスリムの手作りの食事で、ごちそうになったこともありました。
 皆が同時に1カ月間する断食と違って、オプショナルの断食もあり・・・→イスラーム歴1月の10日目(9日〜10日、又は、10日〜11日)・・・(断食月の翌月)第10月の2日〜7日の6日間(1カ月の断食をした後、又、するんですね!)・・・更には、毎週の断食オプション日もあって、それは、月曜日と木曜日となっています。
 釈迦は、菩提樹の下で独り断食をして悟りを開いた感じですが、キリスト教徒も、以前は、時々断食をしていました・・・ロシアのある医療機関では、ドクターの元で、肥満治療に断食療法をしている様ですが(断食することにより、悪い蛋白質が初めに使われて、健康になれるのかな?!)・・・?!
 断食の効果は、昔からいろいろと言われていますが・・・ムスリムの場合は、断食を経験することにより、食のありがたさを知り、アッラーとの結び付きがより強くなるみたいですが・・・。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%9E%E3%83%80%E3%83%BC%E3%83%B3(←ラマダン)