日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

医師の実態・・・

 医学部に入学するのは、今の時代、私の時代(←団塊世代)よりも難しくなっていると思います。入試では、競争を余儀なくされ、一度の試験で合否が決まる感じのことが多いので、その為に多くのことが犠牲になります。
 大学受験する時に有利な様にと、経済的な面も含めて苦労して、首尾よく医学部に入学出来ても、医師の場合、それから先がまだとても長いのです。
 医学部6年間、前期研修2年間、後期研修3年間、それから更に専門性を追求して行くとなると・・・それに、浪人や留年や国家試験でダブっている事もありますから・・・それも、ダブルだけでなく、トリプルや更にそれ以上のことも・・・。
 で、晴れて何とか一人前になって小さな病院に行って1週間に1回の当直をしてみると、全科を診る感じになり、初めての症例も多く・・・当直明けも普通に診療で・・・医療訴訟に怯えながら、運動不足になりながら・・・開業するにも更に大変で、自分の専門性を生かすのもまだ不安で、研究するのも経済的に難しく・・・って感じで悩んでいるドクター、多いと思います。
 ある看護学校戴帽式で、その学校の校長が、「笑顔」・「眼差し」・「言葉」の3つの大切さを説いていましたが・・・医師の場合、そんなゆとりがなく、笑顔なく、眼を合わせることなく、言葉足らずで、患者さんとコミュニケーションがうまく行っていないケースもあると思いますが・・・(←昔の私がそうでした、笑わない、話さない、目を見ないって感じで、周りから言われていました・・・!)
 3日間もある国家試験に晴れて合格して勇んで初期研修に入っても、研修開始からわずか1〜2カ月で、その4割程が抑うつ状態にあって、その内の8割もが、研修開始後に初めて鬱になっています。
 日本の自殺率は世界的に見てもトップクラスで、その中で、医師の自殺率は、更に高くなっています。
 医師の場合、自殺の原因として、一般の人の「健康問題」や「経済問題」ではなく、「勤務問題」から「うつ病」を起こし自殺するということが最も多いと考えられます。医師の場合、ストレスが半端でありません・・・→拘束が長く、労働時間が長く、責任が重く乗しかかります。それに、医師自身が、「一人前になるには、苦労は当然だ!」と思ったり、世間も、「医者は犠牲的精神で働くのは当然だ!」と思われたりすることも多いのです。それに、医師になる人は、成績がよく、真面目過ぎる感じの人が多いので、鬱になりやすいのです・・・?!(医療では、マニュアルが合っても、その通りに行きませんから・・・)
 ある2年目の研修医が言われていましたが・・・「時間外、計算したら1時間200円台しかなりませんでした・・・」と。
 私が研修医の時、食事会で月に手取り8万もないことの不満を事務系の上の人に言いましたら・・・その時、「先生達は、何年か経てば、沢山お金が入るんだから・・・(今だけ、我慢すればいいじゃない)」って感じで言われました・・・その時、ホント、超真面目に毎日遅くまで仕事をしていただけに、哀しかったですね・・・その場にいた私の同級生は、泣いていましたが・・・。

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