日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

年頭所感


「新たなる出発」
 皆さん、こんにちは。小児科担当の田原(たはら)です。今年の夏が来ると、ここに来てまる8年にもなります。天草のアチコチで宿泊し(20ヵ所程)、9月の五橋祭の時には、太鼓を打たせて頂き、11月の文化祭の時には、お茶会でお点前をさせて頂き、天草のアチコチでボランティア演奏もして、天草がとても気に入っています。次第に、天草の人って感じになっていますが・・・(大分県佐伯市出身ですが)。
 昨年の暮れに、当院で永いこと(6年半)頑張られていたK先生が退職されました(永い間、御苦労様でした)。今は、私独りで、上天草総合病院の小児科を担当しています。
 病院での仕事は、平日の外来が主体ですが、午後もそれなりにいろいろあります。月:当院出生のベビーの1カ月健診、火:予防接種、水:帝王切開待機(月に1〜2回)、木:院外健診(龍ケ岳町に診療所がないので、3ヵ所の保育園・小学校・中学校の健診をしています)、金:上天草看護学校の講義と、動き回っています。それに、当院出生の新生児・未熟児も(2人体制の時から)担当しています。
 それと、(私の個人的な希望で、当院就職時から)平日の夕診(17時〜)と準夜診(19時半〜)と年末年始とゴールデンウィーク、更には、土曜の10時からの診療も、ずっと続けています。
 小児科(一般)入院まで手が回らなく、事故が起きるといけないと思い、当初の独りの時と違って、今回は、小児科入院を断念しました。(新生児・未熟児の入院は、まだ、受け持っています。)
 現在、全国的に、中小規模の病院での小児科存続が厳しくなっています。小児科医の数は、全国的に見れば微増で、確実に少しずつ増えてはいるのですが、この18年間、集約化などの影響で、全国の病院から小児科が確実に少しずつ消えています。
 上天草市立上天草総合病院小児科でも、一時、小児科医6カ月間不在となり、私が赴任して小児科が復活し、その後、K先生が来て2名となっていたのですが、又、1人になってしまいました。
 私も、体力維持がずっと出来ればいいのですが(今年の5月で満64歳にもなりますが)、今のところは、何とか頑張れています(出来れば、70歳近くまでここで頑張れればいいのですが・・・?!)。

 更にお願いですが・・・
1、親御さん代わりに子どもさんを連れて来られる方で、それまでの状況をよく把握してなくて、「頼まれましたので・・・」と言われる方がいますが、治療する側としては、それではいい医療が出来ないので、しっかりとそれまでの状態を聞いてきて、教えて下さい。
2、レントゲン撮って下さい、点滴お願いします、○〇の検査をして下さい、抗生物質下さいと言われることがありますが、医療上、必要と思えばそうさせて頂きますが・・・レントゲン検査も成長期の小さい子どもさんにとっては、大人以上に放射線の害がありますし、採血や点滴も、乳幼児にとっては精神的な負担になることもありますし、抗生物質も、腸内細菌のアンバランスを起こして免疫力を低下させることもあるので、ご希望通りに行かないケースもあるかと思いますので、その時には、ご了承の程、お願い致します。
3、子どもの医療は、親御さん達と医療側の相互協力の元で、行われます。喫煙で、咳嗽が止まらなかったり、喘息予防の薬を使用してなくて発作が起きたりしているケースもあります。お互いに、子どもさん達の為に頑張りましょう。
 昨年は、龍年、今年は、蛇年、龍ケ岳町に住みながら、龍頭蛇尾にならない様に、私も、初心に戻って、自分なりに頑張って行くつもりです。末永く、宜しくお願い申し上げます。