日本の心・さいき

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小児科希望・・・

 ある○○医会の学術講演会で、長いこと開業しているベテランのある小児科医により「小児科は、なぜ人気がないのか」との題での特別講演が今月下旬に予定されています・・・。
 そのサブタイトルに、「その日常的行為から、なぜ小児科をやる医者がいるのかを推察する」とあります。
 何かタイトルとサブタイトルの内容の間に、矛盾を感じつつも、納得も出来る感じですが・・・→スーパーローテートを終えて、小児科の実情を知っても、小児科をしたいと言う若いドクター、現実に(周りにも)います。
 現在、小児科医の数は、減少傾向にあると世間では思われていますが・・・→実際は、小児科医(主として小児に関わっている医師)の数自体は減少してなく、むしろ微増傾向にあるのです。ただ、小児科を設けている病院の数は、(集約化の影響が大きくて)確実に減少して、今も進行中で、深刻な事態になってはいますが・・・。
 産科医に関しては、数の上だと、小児科以上に極めて深刻で、産婦人科希望者が激減していて・・・ある地方の大学だと、産婦人科入局者は、毎年、平均一人ずつで(時にはゼロの年もあったりして)、その新入局者の7割が女性(将来、産科と内科などの他の科を伴って開業するケースが少なからずあり・・・)で、男性入局者も、その父親が産科医である為に、後を継ぐケースが少なからずあるとか・・・?!
 少子化対策で騒いでいますが、産まれる初めの時点で、不安材料がこれだけ多くなると、その対策に行政が本腰を入れる必要があると思いますが・・・。
 もしも私が又この世に産まれて医師に運良くなれたとしたら、やはり、小児科を選ぶと思います(最近、それを強く感じる様になっています・・・)。小児科医としての魅力は小児科医にしか、新生児医療の魅力は、それに真剣に携わってきた小児科医にしか理解できないのではと思っていますが・・・(上手く説明できませんが・・・)。
 つい最近、小児科希望の研修医に話しましたが・・・「小児科は、多くの病院で採算が合わなくて、拘束が長くて、忙しいけど・・・新生児や乳児で重症だと、病棟に行って、ミニ回診を1日に何回もしないといけないこと多いけど・・・落ち込むの早いけど、治りも早いから・・・治療の結果が(多くの場合、直ぐに)出ることが多いから、やり甲斐あるね。今は、ロタ(自費だがノロも)・アデノ・RS・インフルエンザ・溶連菌など、外来で検査の結果が直ぐに出るから、診断が付け易くなって、無駄な検査や無駄な抗生剤もあげなくていいし、やり易くなっているけど・・・。まあ、何と言っても、一番難しいのは、子どもの診断を付けて治療すること以上に、親御さんとのコミュニケーションだね。今は、実にいろんな親御さんがいるから・・・如何にして親御さんに納得してもらい、親御さんの不安を取れるかだなあ・・・(←母子一体だから、親が安心すると子どもも安心して、免疫力が上がって治りもいいはず!)」と。
http://blog.m3.com/syumi-syounikai/20070603/2