日本の心・さいき

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運命共同体・・・

 昨日(2月16日)の「爆問学問」で、心臓外科医「南淵明宏(なぶち あきひろ」さんが出演されていて、心臓外科医としての胸の内を正直に話されていました。(・・・←感銘受けました。)
 その前にも、別の番組でも、天皇陛下の心臓の手術の解説でも出演されていて、含蓄のある話をされていました。
 ・・・患者さんの状態が悪かったり、想定外の経過になったりして、上手く行かなかった場合(も当然ある訳で)、「自分の胸の中に閉まっておきます・・・」って感じで言われていました。(私の場合・・・→重症を沢山経験してくると、胸に納めている事、多くなります・・・。上手く行った例よりも、上手く行かなかった例が、何度も、思い出されてきますが・・・時々、夢の中にも出て来ます・・・)
 外科医の場合、良かれと思って手術をしても、個人差があって、術後経過が思わしくなくて、却って手術をしなかった方が良かった(と患者さん側から思われる)ケースも、多くの症例の中ではある訳で、ホント、大変だなあと思います・・・。(・・・←現在、外科志望者が、確実に減少傾向にありますが・・・)
 治療する側も治療を受ける側も、南淵先生は、「運命共同体」と言う言葉を使われていました。医療側と医療を受ける側の関係、正に、そうだと私も思いますし、そうでないといけないと思います。
 入院した時、経過の予想を言いますが、・・・→上手く行けば、予定よりも早くなって、○日後には、退院できるかも知れない・・・上手く行かないと、こんなこともあるって感じで言うことが多いかと思います。心配して入院しているので、心配が増幅する様な言い方は、出来るだけしない方がいいかと思いますが・・・経過が悪い場合でも、正直に言うことが多いかと思います・・・。
 私の場合、肺炎だと、検査の結果も当然詳しく説明しますが、聴診の所見も言います。母親に聴かせることも多いです。毎日の変化も説明します。どうなったら退院できるかも、しばしば言います。
 南淵先生が言われる様に、「運命共同体」、一心同体って感じで、患者さん側と一緒に心配し、患者さん側と一緒に(回復すれば)喜ぶことが、基本かなと思います。
 小児科の医師としては、ミニ回診をしばしばしたりして、親御さんの気持ちと同じことを態度で示すことが大切かなと思います。