日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

エネルギー問題・・・

 エネルギー問題は、私自身、誤解していた所が多かった。いや、今も、誤解している所、多いと思いますが・・・。
 (いろんな意見があるでしょうが・・・)
1、自然エネルギーは環境に優しいと言うのは、間違い。
 水力発電風力発電も太陽発電も地熱発電も生態系を壊し、バイオ燃料も、結局は、上手く行かない(いろいろしても、上手く行っていないのが現実の姿!、太陽発電に関しては、40年間も、補助金が出ている!)。
2、石油の埋蔵量は、誰にも正確には、分からない。
 40年とよく言われていたが・・・、尖閣諸島の下には、1500億バレルの石油があると言われている(ちなみに、日本の石油の年間消費量は、15億バレル・・・→これだけで、100年分もある!)
 武田氏は、8000年分あると言う(前は、1000年分と言っていたが・・・)。
3、石炭は、エネルギー源としては、石油以上にもっと重宝出来る。
 オーストラリアのクィーンズランド州のボウエン盆地には、1000年分の埋蔵量があると言われている。石炭採掘の技術のないオーストラリアに日本の技術を売り、それを利用すれば、日本のエネルギー問題は、一気に解決?!
4、二酸化炭素問題に正面から取り組もうとしているのは、日本だけ・・・?!(火力発電を持って使うべき、これだと、事故が起きても、大惨事にならない)
 温暖化のせいで、二酸化炭素が多くなっているだけ・・・?!
5、原発は、震度6や7の強い地震でも、原子炉が壊れない様に造られているが、電気系統は、しっかりしてないので、震度6地震があれば、壊れてしまう。電気系統がやられて電源が失われる→燃料棒と水が反応して水素が出る→水素爆発が起こす→放射線が飛び散ることになる。(福島は、東側が太平洋だったが、これが東も西も陸だったら・・・もっと大惨事になっていたはず!4月7日に、東通原発女川原発で、電源が喪失している。幸いに、福島の二の舞にならなかったが・・・←これを、マスコミも政治家も政府も、大きな問題にしてないのが、大きな問題!)
6、原発の問題は、その地域だけで終わらない。福島だけで終わらない。例えば、韓国で原発事故が起きれば、日本は、沢山の放射能を浴びることになる
7、チェリノブイリ原発事故(黒鉛を利用しているので、温度が上がれば上がる程、核爆発する方向に向かう)と違って、日本の原発の場合、軽水を利用しているので(アメリカもフランスも軽水炉)、温度が上がれば上がる程、自動鎮火能と言うべき機能で、再臨界を起こしにくい状態になる。それ故、日本では、チェリノブイリと違って、石棺すべきでなく、(10年以上の年限は掛かるが)元の土地にすることが可能である。
8、武田さんの本を読んでもよく理解できないのは、(私の理解不足だと思うが)放射性廃棄物処理場を造っても安全と述べている所。ホントに安全かなと思うけど、今の様な原発を稼働しているよりもはるかに安全かな?!(特に高レベル放射性廃棄物だと、15mの深さで処理する低レベル放射性廃棄物と違って、細心の注意を払い、専用のトラックで厳重な安全管理の中で輸送されて、地下300mに格納されるので、安全?!)
9、今も、正確なデータが示されず、放射性物質を出し続けていること、これは、人類が初めて経験する出来事。
10、石炭や石油が枯渇して、最終的には、原子力に頼らざるを得ない状況になるだろうが、その時まで、人類が生存しているかどうか、もう、その時には、生存してない確率の方が高いかも知れない・・・?!

 
 (原子力委員会原子力安全委員会のメンパーでもあった)武田邦彦さんは、「人間には、事実よりも信じたいものを信じてしまう癖がある」と言われる。更には、次の様に言われる。
 「なにかにつけてちやほやされ、ドイツやフランスに原子力施設の視察や学界に行くとなれば、すべてタダ。びっくりするような高いワインを飲んで、日本を動かしている高級官僚からペコペコ頭を下げられる。どんな謙虚な人間でも、傲慢にならない方がおかしいのです。」と。(・・・←○大教授が傲慢にならざるを得ない環境になることの理由として・・・)
 そんな武田さんは、先方が「車を用意します」と言われても、電車で行けるならば立って電車に乗り、新幹線でも、グリーン車なんて乗らず、生活習慣をある程度に留めることで、傲慢になりそうな自分の心を抑えられる様に心掛けているそうな。
 最後に、知っておくべき話を一つ・・・
 例えば、住んでいる町で、大気中の放射線量が、1時間あたり1マイクロシーベルトと言う発表があったとする。それを1日24時間で掛け、更に、1年間の365日で掛けると、8760マイクロシーベルト、つまり、約8.8ミリシーベルトとなる。年間20ミリシーベルト以下だから大丈夫と思う人がいるかも知れないが、それ以外に、空気中の汚染物質が呼吸で体内に入る、食品や水を介して身体に入る。更には、子どもだと、背が低いので、地表に落ちた放射能汚染物質を吸い込むリスクが高いことなる。遊び盛りの子どもでは、砂場で遊んだり、校庭を駆け回れば、舞い上がったのを吸うことになる。そうすると、年間20ミリシーベルトを超えてしまう。しかも、代謝の激しい子どもの方が、大人よりも放射線の作用が出易い。(東京大学の稲恭宏氏は、低線量の放射線はいくら浴びても大丈夫、逆に健康になると言っているが、自分のデータ内で言ってるだけなので、信じるに値するかどうか・・・)
 今回の事故、確かに、(日本の原子力に対しての技術は、非常に高いので)原子炉は守れた。しかし、水素爆発で、放射線は飛び散った。更に問題なのは、原発事故での周辺の人のことを真剣に考えていなかった。(わずか、10Km以内でのマニュアルしかなかった。それ以上が危ないとなると、無責任な感じで、車で逃げるように何て言われる・・・←現実に言われていたが・・・!)
 
 原発に直接関わる関係者が、原子炉を守ることに一生懸命で、その周囲の人の命の事など、真剣に考えてこなかったのは事実。こんなことは、原発だけでない。
 原発中心の経済界中心のエネルギー問題だけでなく、政治の世界にしても、国民の為と言いながら、実際は、利害関係で動き、大局的な視点で動いてないのでは・・・?!教育問題にしても、先進国で落第制度がないのは日本だけ・・・人間教育だ、本人の為だと言って、受験勉強を無理強いさせている教育機関、ワンサとあります。その結果、その先、どうなっていますか・・・。医療や医療制度も、ホントに患者さんの為になっているかどうか、じっくり考えてみる必要がありそうですね。

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参考図書:(エネルギーと原発の)ウソをすべて話そう 武田邦彦 産経新聞出版 平成23年6月8日発行 1200円+税