日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

問われる地方の姿勢・・・





 自分の住んでいる(上)天草は、とても景色のいい所だ。魚も美味しいし、冬暖かく(熊本県の中でも夏は比較的涼しく)、そこに住む人の情も非常に厚い。だが、過疎化は加速度的で、学校も合併進行中で大変だ。
 医職住育の4つに関しては、職がないのが深刻で、出稼ぎに出ている人も多い。医に関しては、上天草市では、何とか上手くやっているが(上天草市3万余の人口に、病院は、当院しかないが・・・)、天草市となると、広域と人口減の関係で、4つの公的病院は、経営的に大変・・・(天草市がある下天草島の面積は、淡路島の次に大きく、上天草市がある上天草島の面積は、石垣島よりも大きい・・・)。
 行政は、天草観光に力を入れている。天草五橋が出来た時には、スゴイ賑わいだったが、その後は、先細り状態になっている・・・。当然、天草市上天草市も、両市の財政は、厳しい。
 そんな中で、天草市と合併する時に、隣接なのに合併しなかった町がある。それが、「苓北町」。理由としては・・・→「富岡城跡」もあるが、何と言っても、「火力発電所」の存在で、財政豊かなのだ。
 天草に原発への誘致は、今まで、4度もあった。
 1967年、当時の通産省が天草町大江地区(大江天主堂があることで有名だが・・・)に原発立地の候補地区に指定したのだ。地元長首らは、期成会を作って誘致に一生懸命だったが、九電は、九州最初の立地地点として、佐賀県玄海町を選んだ。(・・・←この時、出来ていても不思議でなかった?!)
 2度目は、1993年、(今の天草市にある)新和町が、横島の住民集団移転計画をした時。横島に原発をする為とのことで、翌年の町長選では、原発阻止を掲げる新人が当選した。
 3度目は、2004年、原子力廃棄物最終処分場の誘致。御所浦町天草市では、今も、恐竜の町として、有名・・・)の一部議員らが動いたが、近くに活断層があり、周辺自治体の猛反対で頓挫した。
 この時、町議らが関心を持ったのは、最終処分場の調査地に応募するだけで入る電源交付金。第1段階の文献調査期間では年約2億円(!)、第2段階の概要調査期間では年約20億円(!)。
 ・・・福島第1原発のある双葉町は、財政危機が避けられなくなると、7、8号機の増設受け入れを決議し、途端に9億8000万円もの交付金流入している・・・
 4度目は、ここ2〜3年。地元の建設業らが、「原発が立地することでインフラ設備が進み、市の財政基盤が強化される」として調査研究に入った。
 (天草市との合併をしなかった)苓北町の町長は、これまでの国策は、原子力を優遇し過ぎた。今後は、太陽やバイオも含め、ベストの組み合わせが必要。その途中では技術革新が著しい火電の役割は大きい」と言う。
 既に天草市は、太陽光発電誘致への適地調査に入った。天草市長は、「原発のような危険と隣り合わせの幸福は本当の幸福ではない。我々のライフスタイルも見直さなければいけない」と言う。(・・・←同感ですね。)
http://www.youtube.com/watch?v=gNWVljrvl3o&feature=youtu.be

(参考:平成23年4月18日(月)熊日日新聞記載の原発と地域振興より一部引用)