日本の心・さいき

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佐伯市が活性化するには・・・

 6月4日(土)の14:00から、佐伯市三余館で、市民公開講座セミナー「今、もう一度考えよう佐伯の活性化と未来」が開催された。主として母親らしき若い人が沢山参加していた・・・。
 まず、「子どもが中心の街を」との西嶋市長の話があった。次に、大分大学小児科の是松聖悟教授が、「ワクチン」の話を一般向けに分かりやすくされた。
 インフルエンザ菌や肺炎球菌のワクチン接種で、子どもの死亡率が確実に減少し、医療機関に掛かる頻度も減少する・・・麻疹・風疹・日本脳炎・インフルエンザ・水痘・ヒトパピローマウイルスワクチンなどの予防接種が何故必要かを説かれた。 (インフルエンザワクチンに関しては、私自身、別の意見を持っているのですが・・・)
 講演の中では直接言われなかったが、渡された資料には・・・→インフルエンザ治療薬の注意点の中で、「風邪薬(咳止め、鼻汁止め)は、痰を粘ちょう化させ、排痰を妨げる」と書かれていた。(・・・←私も、この意見に賛成!)
 この時の座長の先生の話だと・・・→日本の場合、ワクチンの副反応(やはり、ワクチンも異物なので、副反応を全くゼロにするのは、難しい)などで、マスコミがいちいち大きく取り上げるが、これは、世界の常識から見れば非常識(海外では、予想されたこと以上のことがあれば、報道される感じになっている?!)。
 最後に、泉達郎教授が、「子どもを産み育てやすい街、健康の子どもの育つ街ー小児医療の役割と評価」と題して話され、とても興味深い内容だった。
 滝廉太郎で有名な大分県竹田市では・・・→竹田直入地域は、1991年から13年間、小児科医不在の状態が続いて、2004年度の報告では、全国の2次保健医療圏の中で唯一小児科医のいない地域で、保健医療圏ごとの小児人口も全国最下位と言う地域で、同時に、大分県内で最も少子、高齢、過疎化が進んだ地域だったとのこと。
 それが、小児医療体制の改善で・・・→2004年から大分大学小児科から(一人)常勤医の小児科医を派遣したり、5歳児全員に健診をしたりして、何と、平成21年度の出生率が2.16(大分県の平均が、1.50)で、大分県の市の中で一番高くなっている!(・・・←スゴ過ぎる!)何と、この地域、全国で最初の市として、5種類の任意予防接種の全額公的補助もしたのだ。
 で、佐伯市も、竹田市に並んで、行く様に・・・(大学は、応援しますので、行政や市民の方の協力を!)って感じの内容だったかな・・・。
 約8万人の人口の佐伯市、現在、小児科医は7名も健在で、かつ、小児の入院可能な医療機関は、3カ所もある。又、毎日曜には、輪番制で、4つの小児科医療機関が、時間を決めて、小児科医により診療をしている。
 ある母親が言われていた、「子どもの教育がちゃんと出来て、子どもの医療で安心できる所なら、どこでもいい・・・」って感じで。 (それに、職場があれば、いいのでしょうが・・・)
 講演の中で、経済的なことにも触れて・・・→子どもが病気になると、医療費もいるし、母親が仕事を休まないとけいない。その損失は、(ワクチンを行政が積極的にしない場合)年に、佐伯市だと○○○○万円にもなるって感じで、言われていましたが・・・。(・・・←ここまで話が進むと、スゴイ説得力ですね!)