日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

感染力・・・

 経験的に・・・。
 昔多かった麻疹(はしか)、これの伝染力はすごいですね。子どもがかかると、他の家族内のこどもも、殆どうつります。小児科外来では、受付で麻疹と疑っただけで、慌てて隔離していましたが。水痘(むずぼうそう)でも、家族内で、まず、うつると思った方がいいですね。大人が麻疹や水痘になると、子ども以上にひどくなります。
 溶連菌感染症の場合、ある子どもが感染した場合、家族内の他の子どもにも、予防的に(副作用の極めて少ない)ペニシリンなどを投与すべきかどうか、小児科でも議論の分かれるところですが・・・。溶連菌にかかった子どもさんのことを親御さんに尋ねると、それにかかる前、とても疲れた感じになっていたと言われることが多いですね。
 冬に多いロタウイルス、主として経口感染なので、手洗いは最も大切。この感染力は、ホント強いです!症状もひどくて、小さい子だと、1週間近く入院することもしばしばです。院内感染かなと思われたこと、何度かありますが・・・?!(冬にRSウイルスによる細気管支炎で入院した子が、退院後に直ぐに再び嘔吐下痢で入院することあります。これ、同じ病棟にいたロタウイスルの子どもからもらったものかなと疑ったこと、多々ありましたが・・・?)
 冬になると、RSウイルスも、子ども同士でよく感染しています。保育園などでうつし合っていることも。医療機関でうつっていることも、多いと思われます!保育園に通っていないのに、親の軽い鼻かぜが原因で、乳児がそれをもらって重篤な細気管支炎(乳児の肺炎)になっていることも多いのです。子どもを扱う病棟のナースの子どもがよくなって来院していますが?!
 医療従事者の聴診器で、感染を広げていること、多いんじゃないでしょうか。自分の場合、意識的に、アルコール綿を持って、病棟でも外来でも、しばしば消毒しています。今は、ディスポのアルコール綿も出来ています。ロタウイルスには、アルコールは効かないので、水洗いが原則です。朝の診察も、初めに新生児を診て、次に、感染症でない子を診て、最後に感染症の子をと、順番にも、それなりに気を使っていますが。
 医局で一人のドクターがカゼを引くと、同じ空間で机を並べている他のドクターが、次々と日を少しずつずらしながら同じ症状になっていくのを何度か見ています。当たり前ですが、普通の風邪でも、うつります。インフルエンザでなくても、春先や秋でも(パラインフルエンザみたいなものでしょうか)、軽い風邪症候群が職場で流行していること、しばしば、経験していますが。
 風邪をしばしば引いたり、長引いたりする人の多くは、普段、免疫力が低下していると思うべきです。生活習慣を改めて、規則正しい生活をすることが大切だと思います。医療関係者の中には、朝、食事をするくらいなら、その分、朝寝をしたいと言う人がいますが、これはよくありませんね。朝、甘いものだけで済ます人も多い様ですが、やはり、太陽が上がったら直ぐに起きて、ゆったりとした気分でちゃんとおいしく朝食を摂ることが大切だと思います。ストレスを長く貯めない、1日の中でも、時々休む。プラス思考を心掛け、しゃべれる相手の確保、笑顔で過ごすことも大切かな。もちろん、適度の運動、充分な睡眠、大切です。姿勢を正し、パソコンをし過ぎない様にすることも大切ですね。食事後の3度の(電動)歯ブラシによる口腔内清掃も大切ですね。
 インフルエンザになったら、他人にうつさない為にも充分に休むこと(子どもの場合、解熱後48時間後に登校・登園可は、間違っていると思います)、又、そんな体制がとれる職場作りも大切ですね。
 漢方薬は、証を合わせれば、インフルエンザに関しては、予防にしても治療にしても、とてもいい手段だと私自身はそう思っていますが(麻生総理の言い方みたいですが?)。


あまり潔癖症の親御さんだど、微生物を遠ざける傾向になるので、Th1があまり必要でなくなって、Th2の方が優位になり、アレルギーになり易いとの考え方があります。ワクチン不要で、自然界の微生物と共存して行くべきだとの極論もあります。私自身の経験からは、出来るだけ早めに葛根湯を(初め多めに)2日間服用し、その後、柴胡桂枝湯を3日服用して、いい結果を得ています。(私の治療では、原則的に、抗生物質や解熱剤を使用せず、又、鼻水止めや咳止めも使用していません。)