日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

慣れれば・・・

 自分の場合、アルバイト医として、1カ月の内、1回だけ、平日の月〜金まで、連続5日間休みがもらえる(4月の初めと1月の中頃には、1週間も)。で、後は、時間外中心に仕事をしている(時々、小児科常勤医が不在の時には、平日に、代診もしているが)。
 時間外診療と言っても、土日祝は、10時と17時と19時半に集めて診ている(もう、それをまる5年以上、この病院で、してきている。年末年始もゴールデンウィークの時も。初めの1年間は、自分しかいなかったので、大変だったけど・・・)。20時を過ぎると、当直の先生が診てくれる。
 深夜、時にコールがあるけど、そんなケース、少ない。新生児は、全て任されて診ているけど、年間100人前後のお産しかないので、(昔、一人で500人ものベビーを扱っていたことを考えれば)忙しくない。
 ある人から、「毎日、きつくないですか・・・?」と言われた。そうだなあ、60歳過ぎて仕事があって、当直もせずに、いい手当をもらっていて、ホント恵まれていると思う(感謝感謝)。まだ、小児科医としての能力があるので、仕事を全くしなくなると、却ってストレスになると思う。拘束も、慣れれば、退屈かな・・・?!
 商売をする人の中には、1日も休まずに仕事をしている人がいる。12月31日と元旦だけ休んで、あとの日は、全て、仕事と言う商売人も多い。マレーシアに行った時、(敬虔なるイスラム教徒の)ある運転手さんが、家族を養う為に、1日も休んでいないと言っていた。
 開業医で、入院設備を持っていると、大変だ。それこそ、1日も休みはない。それに、小児科の場合、時間外も、容赦なく来る。自分の場合は、19床も持って、平日は、朝7時半から夕方18時まで、診ていた。時間外も、時間を決めて、休みの日も、積極的に、1日も休むことなく、毎日診ていた。普通だったら、蔵が建っていたのだろうが、小児科だったからか、経営が素人だったからか、潰れてしまったけど・・・。
 しかし、ものは考え様で、体が壊れてしまわなくて良かった。採算が合っていたら、お金は、貯まっても、今頃、体を壊して、寝たっきりになっていたかも知れないなあ・・・。長期の外国旅行なんて、夢の夢になっていただろう。
 もう、何もかも嫌になって、55歳でまる1年間、全く仕事をせずに、1人で海外中心の生活をしたけど、その時、子ども3人とも学生(高校、大学、大学院)で、家内も、1年間、収入が全く0の状態で、蓄えが加速度的に減って行って、きっとスゴク心細かったのではと思うけど・・・(しかし、この充電期間があって、今の元気な復活した感じの自分があると思っているのだが・・・)。
 考え方によっては、今は、「万事塞翁が馬」で、ホント天国だ。毎年、長期間休暇をもらえてアチコチ外国に滞在できるし、勤務中に拘束されていると言っても、患者さんの数は、昔と比べれば、雲泥の差(今日も、10時半過ぎまでに、入院患者さんを1人退院させて、外来患児4人を既に診たけど・・・)。
 病院側は、1人の小児科常勤医、バイト料の高い自分の二人の小児科医で小児医療をしているが、採算、合っていないのでは・・・と、気になって仕方ないのだが・・・(自分の場合、年金も既に納めていないが・・・)。
 体の調子が今が一番いい何て、今までどんなに体を酷使していたかの証明かな・・・。それでも、見方によっては、今でも、小児科の場合、数は少ないが、平日でも、時間外患児は、毎日の様にあり、土日祝にも、患児が必ず外来に来ている。それに、お産で、いつ呼ばれるか分からないけど(住んでいるアパートからは、深夜でも、5分以内で分娩室まで直行出来るけど・・・?!)。それに、看護学校の講義を30回持っているけど(これは、半分、息抜きかな?)。
 人間、欲を言えば切りがないし、今は、「知足」って感じで一杯だ(感謝感謝感謝!!)。