日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

オーストラリア滞在(7:選挙)

 選挙前の各党の(違いが分かる様に書かれた)マニフェストを読んでみた。医療に関して、医師の数を増やすだとか、産科や小児科の診療費を上げるとか、いろいろある。
 でも、数を増やすと言っても、実現にはまだ10年も掛かるし、それに、忙しくて危険な科がそれで数が充分に満たされる保証はない。又、産科や小児科がどうして敬遠されているのか、政治家の方には、よく分かっておられないのではと思われます。いっそ、救急病院で働かれている産科医や小児科医にくっついて1週間一緒に同行してみると、よーく分かると思われます(常に24時間の拘束が如何に大変か、小児科での時間外での親御さんの説明が如何に大変か、深夜の診療がいかにきついか、それに50歳前にしても当直明けにも普通に働くことが如何に非人間的な扱いかなど・・・?!)。
 有給休暇を100%取ることを病院に義務付ける。産科と小児科に関しては、拘束を含めて、時間外勤務に対しての手当をそれなりにちゃんと付け、(救急病院勤務の産科医と小児科医には)少なくとも週1回の割合で、仕事に拘束されない24時間完全フリーの日を義務付ける(病院側に、その時の代診医を確保することを義務付ける)。
 マッ、これだけでも、実現してくれると、小児科医と産科医志望減少化に、少なからず歯止めがかかると思うんですけど(時間外の大半がただ働きで、実質24時間拘束なのに、週1回も休めないなんて、どう考えても、不自然ですので)・・・?!
 責任感の強い真面目な小児科医が過労でうつ病になって自殺したと最高裁が認めても、700万円ぽっち何て(後、遺族年金と言っても、少ないはずで・・・)、これじゃ、江戸時代の「農民を生かさぬよう殺さぬよう」って感じで、小児科医になる人、日本からホント、いなくなるんじゃないでしょうか・・・?!!
*小児科の売り上げ、他の科と比較して、一人当たり一番低い感じになっているので、多くの病院で、(経営会議の時などで)小児科医の立場、小さくなっていますが・・・?!