日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

一日一日、・・・

 一日一日が過ぎて行く。10年が束になって過ぎて行くと言う人がいる。そうなると、もう、3つ束が来た時は、あの世に行っている時になるのかなあ、・・・?!
 3月3日(水)の午後、手術場に行って、帝王切開で生まれた赤ちゃんの蘇生をした。切開して、子宮から出て来る時、大きな声で泣く。張りつめた空気が安堵の空気に変わり、皆の厳しい顔が笑顔になる。酸素を与えると、みるみるチアノーゼがピンクに変わる。これ、何度見ても、感動しない訳にはいかない。
 執刀医の産科の先生が、「女の子!」と大きな子で言っている。この先生、生まれるまで、性別を言わない主義。それで、患者さん側も、別に、何も言わない。ここで独りで15年以上頑張ってきた実績の賜物かなあ。
 この日、別の子で、(新生児)退院診察をした。そしたら、その子の母親が、是非、上の子を先生に見せたいと言う。一昨年の暮れ、明日退院するこの子の上の子、染色体の異常があり、心内膜欠損と言う心臓病もあったのに、いろんな都合で年末に自分が管理し、その後も外来でしばらく診て、神奈川県の子ども医療センターに紹介状を書いた。そこで無事手術を終え、元気になっていた。今まで殆どカゼを引いていないと言う(当院で、RSウイルス予防のシナジスなる注射を打っていたが)。元気そうなその子を見て、ホント、元気な「気」をもらいました。(ありがとうございます!)
 赤ちゃんって、何で、大人をこんなに緊張させたり喜ばせたりさせるのかなあ。赤ちゃんが笑うのは、赤ちゃんが笑うと大人が笑うので、それを面白がって、赤ちゃんが笑うそうな。と言うことは、我々大人は、赤ちゃんから笑われていることになる。
 多くの大人は、子どもからしっかりと見られている。大人が子どもを見る以上に。ただ、子どもはそのことに関して大人に言わないだけ。
 子どもは、大人の表の顔と裏の顔をしっかりと見ている。子どもの目は正しいことが多いと思う。偏見が無いことが多いから。しかし、変な大人が変にコントロールしてしまうと、自爆ってことにも成り兼ねない。
 海外での子どもの目は、皆、同じだ。目を輝かしてこちらを見ている。好奇心が旺盛なのだ。
 歳を取ると、個人差はあるものの、概して、何を見ても、あまり感動しなくなる。やる気もなくなる。まあ、いいかって感じになるなあ。こうなると、生きる力もなくなるかな。
 感動・緊張・くつろぎ・継続・好奇心、この「カキクケコ」、大切だなあ。
*写真は、3月1日(月)の看護学校での卒業式。