日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

小児科医から親御さんへの話・・・

 平成26年8月7日(木)の13:00から、台風11号がもうすぐ日本を直撃する感じになっているのに、雨降らず、暑い中、病院の車で、松島町まで「3〜4カ月健診」に行きました。
 着くと直ぐに、(いつもの様に、私なりに15分間程)次の様な内容で話をしましたが・・・→
 「親と言う字は、木の上に立って見ると書きますが、この字のように、子どもと親の関係は、子どもとある程度の距離を置いて、よく(!)見ることが大切ではないでしょうか?!今は少子化の時代の為でしょうか、いつまで経っても、親がピッタリと子どもにくっついて、子離れ出来ないケースがあるようですが・・・?!刃物を振り回したりして、危ない時は、直ぐに手を出す必要があると思いますが・・・次第に子どもが大きくなればなるほど、危険でない限り、ゆったりとした気持ちで見守ることが大切だと思います・・・。
 いつから子育ては始まっていると思われますか・・・?お腹にいる時からでしょうか・・・産まれてからでしょうか・・・→正解は、その子が産まれる20年程前からかも知れませんね。つまり、産まれた子が大人になってちゃんと子育てが出来て、やっと子育てが終わると考えるべきではないでしょうか・・・?!
 親になるのは、子どもが出来れば直ぐになれますが、ホントにいい親になるのは、それなりの努力と期間が誰しも必要ですね。私にしても、今までの子育てで反省することしきりですが・・・。しかし、子育ては、大理石を刻んで彫刻するように、一度限りの芸術作品って所、ありますね。医者にしても、患者さんから沢山の事を教わって、次第に一人前になって行きます。学校の先生にしても、生徒から多くの事を学びながら、立派な先生になれますね。それと同じで、親も、子育ての中で、多くのことを体験しながら、いい社会人になって行けると思っています。(もちろん、子育て以外でも、人間は成長出来るのですが・・・。)
 小さいからまだ分からないだろう、眠っているから分からないだろうって感じで思っていると大変なことになるかも知れませんよ・・・?!子どもは、どんなに小さくても、親の気持ちを感じ取れますよ(子どもの右脳は、左脳と違って、小さい時からとても発達していますから・・・)。3〜4カ月の子どもの場合、お腹の中にいる時から、母親の声をしっかりと聴いていますし、肌で母親の気持ちを感じ取れますよ(母乳を上げる時、赤ちゃんの眼を見詰めることなく、意識が、テレビやスマホの方ではいけませんね・・・!)。又、赤ちゃんがグッスリと眠っている感じになっていても、(赤ちゃんの睡眠は、レム睡眠が圧倒的に多いのですが)タヌキ寝入りで聴いていますよ・・・?!
 世の中には、努力しても報われないことが多いのですが・・・子育てに関しては、違いますね。いい子育てをすれば、100%報われると思っています。しかし、その子にとっての年齢と環境に応じての最適な子育ての具体的な方法が分からないのです。
 大切なことは、・・・→常に謙虚な気持ちで、子どもと成長する気持ちで、そして又、子ども自身、成長する力があるので、それを信じて・・・繰り返しになりますが、小さい時はピッタリ寄り添う必要がありますが、大きくなるに従って、遠くからしっかりと見守る姿勢が大切ではないでしょうか・・・?!子どもの眼は、冷蔵の氷よりも冷たいとも言われていますから・・・?!」