日本の心・さいき

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日本語・・・

 日本語を外国の人が勉強する場合、どんな風にして、一つ一つ覚えているのだろうか?
 日本語の文字は、漢字と片仮名とひらがな、漢字には、音読みと訓読みがあり、一つの漢字でもいろんな読み方があって、大変みたいだ。ひらがな、イスラム圏の人に言わせると、みみずがはっている感じの字に見えるとか(お互い様です)。あるアメリカ人が、日本語は、ニワトリがコッコと啼いている感じに聞こえると言ったが・・・?!何故か、日本の学校に教えに来ている外国の若い先生達、(日本語が全く話せなくて当初日本に来ているのに)1年も経たなくて日本語がとても上手になっている。
 日本人が外国の人に教える場合、どう教えていいのだろうか。

 動詞を例にとって考えてみよう。

 「する」なる動詞、丁寧な言い方は、「します」となり、否定形は、「しない」となる。続ける場合は、「して」となる。「来る」なる動詞、丁寧な言い方は、「きます」となり、否定形は「こない」となり、続ける場合は、「きて」となる。形が頭越しに色々と変わる。つまり、これは、特殊な不規則動詞であり、例外的に覚えないといけない。ヨーロッパで使われているフランス語やスペイン語にしても、「行く」や「する」の動詞の変化は、実に特殊だ。

 最後に「る」の付く動詞の集まりがある。「見る」「起きる」「浴びる」「食べる」「寝る」「開ける」だ。これだと、「見ます」「見ない」「見て」、「起きます」「起きない」「起きて」、「浴びます」「浴びない」「浴びて」、「食べます」「食べない」「食べて」、「寝ます」「寝ない」「寝て」、「開けます」「開けない」「開けて」となって、そのまま、頭が変わらずに、「ます」「ない」「て」を付けるだけで簡単。難しく言うと、「ru」の前の動詞(ru-verb)が、「ます形」の言い方にすると、「i」か「e」の母音で終わっている。

 それに反して、五段活用に複雑に変化する動詞(u-verb)の大きな群がある。「ます」に続けて言うと、全て、(i)の母音に続いて「ます」となっていて、文を続けて言う場合は、複雑な変化となって、以下の如く、5つに別けられる。

(1)書く→書きます、泣く→泣きます、置く→置きます。
書いて、泣いて、置いて。
つまり、「き」が「いて」になっている。

(2)急ぐ→急ぎます、泳ぐ→泳ぎます。
急いで、泳いで。
つまり、「ぎ」が「いて」になっている。

(3)読む→読みます、死ぬ→死にます、飛ぶ→飛びます。
読んで、死んで、飛んで。
つまり、「み」「に」「び」が「んで」になっている。

(4)待つ→待ちます、買う→買います、取る→取ります、行く→行きます。
待って、買って、取って、行って。
つまり、「ち」「い「」「り」が、「って」となるが、行くは、例外で、(1)の法則で行くと、「行いて」となるはずだが、「行って」となる。

(5)貸す→貸します、話す→話します。
貸して、話して。
つまり、「し」が「して」となる。
 
 我々日本人が何気なく使っている日本語だが、これを外国の初心者に教えるとなると、ホント、難しいですね。