自分のことを言う場合、日本語の場合、一人称単数では、、「私」と言う言い方だけでなく、いろんな言い方があります。「私(わたしでなく、わたくしと言う人も)」以外に、自分、オレ、僕、○○(←自分の名前だけ)など・・・。
日本語を習い始めた外国の人が、この多さに驚くそうですが・・・?!
確かに、男の子が傍にいると、小さい子の場合は、「僕、名前は何・・・?」なんて聞きますが、中学生になると、本人自身が、「オレ、○○(←名字だけ)」なんて言い、社会人になると、「私、○○○○です。」と丁寧な言い方になりますが・・・。
それに、日本語の場合、私や僕を「省略する」こともしばしばですね・・・。
英語の場合、一人称単数は、「I」だけで、しかもそれが大文字で書かれます。こんな(自分中心の?)言語、他にあるでしょうか・・・?!
二人称の初めのスペルを大文字で書くケースは多いですね。例えば、ドイツ語では、「Sie」ですし、イタリア語では、「Lei」ですし、インドネネシア語では、「Anda」と言いますが・・・。
英語の「I love you」(アイ・ラブ・ユー)を、日本語では、「愛してる」と言い、わざわざ、「私が」と言いません。主語が省略されています。自分のことを強調しなくて、相手中心に考える・・・この日本の文化が、言語にもこんな感じで出ているのではないでしょうか・・・?!
ロシア語では、「Я люблю вас. ヤ・ リュブリュー・ウ゛ァス」と言い(←死ぬほど愛していると言う意味?!)、英語と同じく、主語・動詞・目的語の順で、主語がしっかりと明記されています。
動詞が、人称で変化するので、主語をわざわざ言う必要がなければ、省略されるケースもあります。 例えば、
Te amo(テ・アモ)(←スペイン語)
Ti Amo(ティ・アモ)(←イタリア語)
أُحِبُّكَ(ウヒッブ・カ)(←アラビア語)
の様に・・・。
ロシア語の様に、主語をしっかりと言う言語もあります。
Ich liebe dich (イッヒ・リーベ・ディヒ). (←ドイツ語)
Je t'aime(ジュ・テーム)(←フランス語)
我爱你(ウォー・アイ・ニー)(中国語)
আমি তোমাকে ভালোবাসি(アミ・トマケ・ボーロバシ)(←ベンガル語)
Ninakupenda(ニ・ナ・クペンダ)(←スワヒリ語)
Anh yêu em(アン・イウ・エム)(←ベトナム語)
日本人がヨーロッパ系の言語を学ぶ時、初めに疑問に思う問題として、二人称を言う場合、子どもに言う言い方と親しい人に言う言い方が同じになっていることではないでしょうか・・・?!
英語では、二人称は、ユーだけなんですが・・・→
ドイツ語・フランス語・スペイン語・イタリア語・ロシア語・ベンガル語などでは、2つの言い方をはっきりと使い分けないといけないし、更には、アラビア語にもなると、性別・年齢・数(単数か、双数化、複数化)でも、細かく分けて言うことになりますが・・・?!
*写真は、イスタンブール(家内が写っていますが・・・)。