日本の心・さいき

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自分の精神との闘い・・・?!

 11月3日(火)の文化の日の午後、第57回全国剣道選手権大会の模様がNHKで放映されていた。
 全国それぞれから地方で勝ち進んだ来た64人の強者の中から、16強が勝ち進み、熾烈な闘いになっていた。正に、紙一重
 10分間で2本取れば勝ちとなるが、解説者の話では、一本取った後が、大変とのこと。一般の人の考えでは、一本取れば楽になるからいいと思うのだが、実際はそうでない、・・・一本取ると、気持ちの持ち方が変わることが多い為に、それで、結局は負けてしまうことが多々あるとのこと。
 優勝した内村良一5段と今年の世界選手権優勝者である寺本将司6段との準決勝が、天王山って感じに思えた。先に、小柄な内村選手が1本取ったが、時間間際で寺本選手が1本取り返して、延長戦になったが、内村選手が再び取って、かろうじて決勝に進んだ。
 決勝戦では、同じ場所で練習しきている同期の高橋秀人5段(東京都)との闘いとなった。共に相手を知り尽くしているので、それを見抜かれない様に、完全にリセットした感じで立ち向かわないと勝てないと、素人には解る様な解らない様な解説が、解説者からされていた。
 面を見事に取って、内村選手が3年振りに優勝した。29歳の内村選手は、優勝インタビューで、「3年前に優勝した後、ぶつかって落ち込んでしまって、一時は、全国大会にも参加出来なかった。その時、周囲の人が助けてくれて、そのお陰です・・・」って感じで謙虚に言われていた。素晴らしい!(拍手)
 ところで、内村選手は、熊本県九州学院高校出身で、1回戦から決勝の6回戦まで、全て延長戦(!)で勝っている。常に攻めの姿勢、集中力を欠かさない、粘り強い、諦めない、感謝の気持ち、謙虚さ、それらを全部持ち合わせていたことが、今回の勝因かな?
 一昨年優勝した寺本将司6段は、熊本工大高等学校(現在の文徳高等学校)出身、昨年、上段の構えで面を取って優勝した正代賢治5段も、八代東高校出身で、この4年間、全て、全国一になった優勝者は、熊本県出身だった。(偶然にしては、出来過ぎですね。)
 今でも、印象に残っているのは、全日本剣道選手権大会で6回も優勝し、連続優勝をした時の宮崎正裕選手のインタビューの言葉である。
 「県の代表として全国大会に出られるのも、大変ですから。一試合、一試合、やっと勝ってきて、たまたまそれが優勝に結びついただけです・・・」って感じで言われていた。
 タイガーウッズが言っていた、「絶えず、向上心が大切です・・・!」と。
 イチローが言っていた、「小さな事の積み重ねですから・・・」と。
 自分の精神との闘いだなあ・・・・?!

*写真は、5年前、ニュージーランドオークランドにある剣道の道場で、和太鼓の演奏している私。日本で修行した7段のニュージーランド人が、道場を開いていました。