日本の心・さいき

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新型インフルエンザ・・・

 一昨日の土曜も昨日の日曜も今日も、インフルエンザに罹患した子どもが沢山来ている。
 軽い!って感じだ。いつもの季節型よりも軽いと思っている。(いつものインフルエンザだと、初期では、心臓の音がとても大きいし、脈を診ると、明らかに強い洪脈となっている。それが、1日目にして、いつものインフルエンザにしては、さほど心音が大きないし、脈も、洪脈でない子が結構いる。)
 検査で陽性に出ない!12時間経っているのに、陽性に出ないケースが多いのだ。
 検査上のウイルス量と症状は、必ずしも一致しないが、症状が強い方が陽性に出やすい傾向があるのは確か。
 兄弟で来て、同じ症状なのに、一方が陽性で一方が陰性のこと、しばしば。又、親が罹患しないこともあり。
 症状の出方が各個人でまちまち。
 田舎だと、集団で来院している。日曜は、○所○地域がどっと来た。又、金曜のある保育園で集団でバス旅行があり、その日に発熱して来た子どもが(翌日の検査で)インフルエンザ陽性で、そのバスに乗り合わせた子ども達が、次から次へと来ている。
 発熱1日前から伝染する。解熱後も、子どもの場合、48時間以上経っても感染力あり。となると、今まで、予防に一生懸命だった努力は、無駄・・・?!結局は、多くの人が抗体を持って終息となりそうだ。
 中には、「先生、家にあった葛根湯を直ぐに飲ませました。良かったでしょうか?」って尋ねる親御さんもいて、その子、インフルエンザ間違いないのに、外来をウロウロして、元気そう。これが正解かな?!
 私の場合、抗生物質を出来るだけ上げない。インフルエンザで免疫力が落ちるので、葛根湯投与後に柴胡剤(私の場合は、柴胡桂枝湯)を処方している(喘鳴のある子の場合、初期に1日分だけ麻黄湯を処方することもあり)。それでか、中耳炎や副鼻腔炎の合併症、極めて少ない。又、私の場合、咳止めや鼻水止めを上げない。
 抗生物質を上げると、細菌感染を起こしやすく、熱冷ましを上げると、長引かせ、咳止めや鼻水止めを上げると痰が切れにくくなり、ワクチンを殆どの人が打ってしまうと(体の弱い人は、重症かを防ぐ意味で、やむなく打つべきだと思っていますが)、その内、冬の時期に、新型、ソ連型、香港型、B型の四重奏が次から次へと起こるのではと、心配しているのだが・・・?!