日本の心・さいき

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インフルエンザ雑感・・・

 あけましておめでとうございます。
 平成27年1月1日、朝、雪が少し降っていて、龍ヶ岳も、少しだけ雪化粧でした。天草も、当然、寒いです。
 外来で、地元の大きな子(14歳男児)が発熱と咽頭痛で来院して(31日の夕方にも来院して、溶連菌感染症かインフルエンザか分からない状態でしたが・・・抗生剤を投与せずに様子を見ていて)、今日は、検査をして、インフルエンザの検査で、A型での線がうっすらと出ました(予防接種済み)。それまで、12月になって、何人かインフルエンザの検査をしてきたのですが、他の所から来た人では、時々、陽性の反応が出ていましたが、地元の子ども達は、全て陰性で、陽性は、今回が初めてでした。
 今から、この近くで、インフルエンザが流行しそうですが・・・学校が休みなので、学校が始まってからが本格的になるのでしょうか・・・?!(←流行を防ぐ意味で、隔離が極めて効果的ですね・・・ワクチンもいいいでしょうが・・・?!)。
 疑えば、全てにインフルエンザの検査をすると言うことではなく、又、インフルエンザだからと言うことで、全てに、タミフルなどの特効薬を上げることなく・・・毎日、救急をすることで、それなりに対応していますが・・・10歳以上だと、葛根湯(2日前後)→柴胡各桂枝湯(3日間)だけで、終わることが多いのですが・・・。
 (漢方薬は、薬局でも全く同じものが買えますが・・・葛根湯は、とても小さい子や虚の人や高齢者や心臓病の人や汗を沢山かく人には、勧められませんが・・・それに、シナモンアレルギーのある人には、柴胡桂枝湯で、発疹が副作用として出ることもありますが・・・!)
 経験的に、葛根湯を上げていると、中耳炎や副鼻腔炎になることが少ない様に思えます(葛根湯に殺菌作用があるのでしょうか?!)。又、葛根湯は、出来るだけ早めに与えていた方が効きますね(←証があっていれば)。
 鼻水を止める意味でのペリアクチンなどの抗ヒスタミン剤や、咳を止める意味でのメジコンなどの鎮咳剤は、却って、痰を切れにくくしている感じがしていますし(線毛運動を妨げる?!)、抗生剤を初めから与えるのも、私にとっては、極めて懐疑的です。
 抗生剤を上げると、善玉の腸内細菌も死んで、免疫力が低下することになるのではと思っていますし(そうでなくても、インフルエンザ罹患後に免疫力が低下しているのですが)・・・もしも、仕方なく抗生剤を使用した場合、しばしば、免疫力を上げる意味で、抗生剤投与後に、(3日ほど)柴胡桂枝湯を上げることもいいのではと思ってますが・・・。
 時に、早く治したいので、点滴お願いします・・・何て言われることもありますが・・・?!
 昔は、インフルエンザの診断キットもなく、特効薬もありませんでしたが・・・インフルエンザに掛かったら、自分がこじれない様に、又、周りも伝染させない様にと、安静にし、食事もしっかりと病態に応じて摂ることが大切ですね。(←当たり前のことなんですが・・・?!)

*写真は、元旦に撮った龍ヶ岳