日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

新年を迎えて・・・

 新型インフルエンザの大流行のせいか、他のウイルスの元気がないみたいで、ノロウイルスと思われる急性胃腸炎やRSウイルスによる細気管支炎が少しあるだけで、他の疾患が少ない。(いいことだと思います。細胞に2種類のウイルスが同時に入っていけないのが理由かな?)
 この調子で行くと、いつもの季節性のインフルエンザの流行もB型以外では、流行しない感じだなあ。その内、しばらく消えてくれるといいのになあ。(それだと、小児科の採算は益々落ち込むけど・・・?!)
 新型インフルエンザでは、時に、ひどいケースもあるが、大半は、いつもの季節性と大差ない感じだ。来年からは、これがちょっとずつ変異して、流行して行くのかなあ?
 まあ、こんなこと言ったら、不謹慎だと言われそうだが、・・・ワクチンが前もって全員に行渡らなくて、それでしっかりかかってしまって、抗体がしっかり付いた人が多くなって、終息気味になっているって感じ、なきにしもあらずかな。
 今回、子どもで、新型のワクチンを2回打ってるのに、インフルエンザにかかっている子もいたし、初期から抗インフルエンザ薬を使用しているのに、インフルエンザに2回もなっている子もいた。
 前もって、全員がしっかりと抗体を持っていても、5か月間を過ぎれば、抗体価が低くなって結局はかかる感じになるかな(打てば、重症化はある程度防げるが)。それに、新型が今の様に流行してなかったら、今頃、いつもの季節性のインフルエンザで大流行になっていたかも知れないかな。
 この新型の勢いだと、トリ型のインフルエンザ、出て来れそうもないなあ。我が病院も、宇宙服を着てまでの昨年の予行練習、嘘みたいだなあ。
 今回の新型インフルエンザにも、初期には葛根湯を使用してきた。又、鼻閉や喘鳴が強くなりそうな場合は、葛根湯の代わりに麻黄湯を使うことも。高熱や興奮気味の時は、黄連解毒湯を使用したり、葛根湯を黄連解毒湯と一緒に注腸することもあった。(抗インフルエンザ剤に、葛根湯→柴胡桂枝湯のパターンが多かったが)
 アセトアミノフェンや抗生剤は使わず、クーリングを勧め、咳止めや抗ヒスタミン剤も使用してこなかった。
 ウイルスには元々、それ自体は、熱を上げる作用はない、・・・それを排除しようとして、体が熱を上げている訳だから、無理に下げる必要はないはず。又、ウイルスであれば、抗生剤は必要なく、それに、咳や鼻水を出して治ろうとしている訳で、これにも、咳止めや抗ヒスタミン剤は、必要ないと思うのだが・・・。
 食欲がない時、無理に食べさせて体力を付けさせようとしている親御さんもいますが、食欲ない理由として、胃腸が弱っていて、食欲が出てないことが多いと思うので、状況に応じてそれなりに食事を摂るべきだと思います。
*写真は、元旦の夕方の医局前の景色(医局のベランダより撮る)。
(以上は、あくまでも私見ですが・・・)