日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ある小児科医の独り言(その31)

 昨日の夜のNHKの「クローズアップ現在」でも、今日の朝の民放でも、アカデミー賞を取った「おくりびと」のことが取り上げられていた。賞を取ったことで、見る人が多くなっているとのこと。
 日本人の多くは、外国で騒がれると本物だと思うって感じだ。日本が世界に最高に誇れるモノ、それは、「日本の文化」だと思っている。それが集約されたモノが、日本人の死生観だと思う。
 イスラム教では、亡くなった一般の人の墓、どこにあるのかなあ。そこらに埋めて、ラクダが踏みつけて、終わりって感じかな?!死んでしまったモノは、モノに過ぎずに、決してこの世に生き返らないのだ。仏教のタイでも、仏像は沢山あるのに、一般の人のお墓って、あったかなあ?!
 その点、日本では、全く違っている。全ての家庭が、遺骨を後生大事に何世代にも渡って大切にしている。法律上でも、骨をないがしろにすれば、罰せられる。死と生が正に直列につながっている感じだ。
 盆になれば、亡くなった人が一年振りに戻って来て、老若男女、皆が、踊って唄って騒ぐ(昔は、翌朝まで騒いでいたとか)。これ、日本だけの独特の文化なのだ。この素晴らしさに、何故、多くの日本人が気が付かないのかなあ(最近の盆踊り、次第に先細りって感じだになっているけど・・・)。