日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ある小児科医の独り言(その14)

 2月14日の「熊本日日新聞」に、熊本のある短大で調査した「野生度調査」の結果が記載されていた。30項目の質問を県内の男女学生268人に実施している。何と、野性度20%以下が67%との結果が出ている。乳幼児を持つ保護者284人に対しても同じ質問が行われ、野生のパワーがないが一番多くて39%となっている。
 野宿が出来ない、水洗トイレでしか用を足せない、素足であるけない、などの野生度が確実に低下しているとの結果が出たのだ。
 生物学的に、男性には、テストステロンなる男性ホルモンが女性よりも明らかに高い。12歳まではさほど性差がなかったのに、それからと言うモノ、男の子は、精巣から否応なしにこのテストステロンを大量に浴びることになる。(歳取って、テストステロンが少なくなって、女性の更年期の様に、元気なくなる時期もある様だが)
 このテストステロンの適切な分泌が、男たるものの積極性や勇気や男らしさを生むこととなる。それが上手く出る為には、次の状況下が必要(らしい)。
1、テストステロンの分泌は朝が高い。従って、そのリズムに合わせて、暗くなれば寝て、朝日と共に起きる生活が必至。つまり、夜更かしと朝寝坊は厳禁となる。
2、3次元の視覚刺激、例えば、テレビやパソコンの画面などばかり見ていると、テストステロンの分泌は、低下してしまう。立体的な肌を通しての触れ合いが大切だ。
3、適度な肉体的疲労感が大切である。TVゲームばかりして脳だけを疲れさせ、体が運動不足に陥っていると、テストステロンの分泌は確実に低下する。
4、時には、はめを外した行動をすることも大切。
5、適度な期待や褒め言葉やプレッシャーを与えることも大切である。(よく遊び、よく学べ。仕事の出来る人は、遊びも上手)
 飼い慣らされたネコは、ネズミを見ても追い駆けなくなる傾向にあるそうだ。男の子も、不自由ない世界、決められた世界に飼い慣らされていると、オスの野生性をなくしてしまうかも?!