日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ある小児科医の独り言(その13)

 朝、NHKでかってスピードのメンバーの「今井絵理子」さんのことを取り上げていた。離婚を経験し、難聴の息子を持ち、手話を交えた演奏活動をし、本を出版し、正に、強く優しく生きて、周りの人に勇気を与えている。
 いろんな出来事が彼女に力を与え、いい方向に力強く動いていると思う。
 いろんな出来事が人を強くしていく。やはり、若い時の苦労は、買ってでもせよとの先人の教えは、当たっていると思う。
 若い時に、頂点に上り詰めると、後が大変だ。下がるばかりで、その傾きが急なほど、落ち込むことになる。いつも低空飛行だと、落ち込みも少ないので、ちょっと上がると、嬉しさも倍増する感じかな。
 周りを見てみると、いろんな人がいる。長生きしている人を見てみると、そんな人は、例外なくニコニコと柔和な顔をして、周りに感謝の気持ちを伝えている。頭が低くて、時々、手を合わせている姿を見る。人の悪口はあまり言わない様だなあ。そして、こちらの話にも耳を傾けてくれて、時々、尋ねてくる。これが長生きの秘訣かなあ。
 徳川家康に関する所で、長寿のコツは、「気は長く、勤めは堅く、色薄く、食細うして、心は広かれ」とある。
 私は、「感動」「緊張」「くつろぎ」「継続」「好奇心」の「カキクケコ」が、老後には特に大切だと思っているけど。
 小さい時からいやいやながら勉強をしていると、大学に入っても勉強がいやになり、社会人になっても、解答のはっきりしない問題を積極的にどんどん自分で作ってそれを解くと言う努力をしなくなるんじゃないのかなとつい思ってしまう。
 勉強なんて、いつから始めてもいい訳だし、日本の様に、高校卒業生が一斉に寒い時期に一緒になって受験をして、それで将来の進路がほぼ決まる場合もある何て、何か不自然だなあ。少なくとも、年に2回あって、高校の時には、基礎を、大学でそれをもっと自分なりに探究するというのが、本スジじゃないのかなあ。大学に入っても、高校の基礎をやり直している何て、日本の教育、おかしいし、それを早く改めようとどうしてしないのかなあ。
 オーストラリアのゴールドコーストには、フランスで始まったボランティア運動の流れで、1980年代から「U3A」が始まっている。University of The Third Ageの略で、退職した人々の生活向上をはかる目的のもの。
 生徒も講師も第3の世代(欧米流の考え方では、第1の世代とは、親に養ってもらう世代、第2の世代は、子どもを育てる世代)と言われる55歳以上の退職者等で、国籍、民族、資格の有無など一切問わずに会員になることが出来る。年に1回会費を納めれば、ここでやっている科目は好きなだけコースを取ることが出来る。会費は、年間わずか30ドルだが、教える方も会費を払うと言うのがおもしろい。
 生きることは、学ぶこと、いつまでも、子どもの様に目を輝かしてい生きて行きたいと思います。