日本の心・さいき

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ある小児科医の独り言(その15)

 昨日(日)の17時過ぎに、新患で、8カ月の男児が熱で来た。金曜から高熱があり、3日目だった。少しピリピリしていると言う。土曜には、他の小児科の医院にかかっている。状況からして、突発性発疹症の感じだ。けいれん止めのダイアップをすかさず使用し(8時間後にも使用する様に言って)、白虎加人参湯を処方した。
 20時前に、他の患者さんが来たので、それで病院の外来に診察に行くと、(遠方なので、心配して)その子がまだいた。顔が赤ら顔で、少しきつそうだ。母親も5月にお産だそうで、とても不安そう。で、採血をして尿は取れなかったが)ウイルスだと確認した。興奮気味で手足の先が少し冷たかったので、黄連解毒湯+葛根湯をそれぞれ0.66包ずつに生食10mlを注腸した。すると、嘘の様に、穏やかな顔付きになって帰って行った。
 23時前に、又、呼ばれた。新患で、9カ月の女児で、嘔吐下痢がこの日(日)の夕方から始まっている。熱が高いのに、顔が青白い。葛根湯+五苓散をそれぞれ0.5包ずつに生食10mlを注腸し、五苓散のみを処方して、明日来る様にして帰した。
 還暦前の自分にとっては、夜の救急はきついけど、まあ、昔程、自分が一言嫌みを言わなくて診療できるドクターになったかな。