日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ある小児科医の独り言(その4)

 ヒトって、欲張りの塊って感じだ。茶道では、「知足」と言う言葉があるけど、今の日本人にとっては、今こそ、この「知足の精神」が大切な気がする。
 物事は、まず、感謝することから始めるべきだと思う。生きていることに感謝、戦争がないことに感謝、動けることに感謝、そう思うと、沢山感謝することがあるはず。しかし、今までそんな生き方をしてないと、それになかなか気付かない感じだなあ。
 乞食が美味しそうに食べるのを見て、王様が、「何故、そんなに美味しく食べられるのか?」と問う小説がある。王様は、いつも、ご馳走を食べているので、何を食べても美味しくないのだ。
 アフリカのエチオピアでは、食事に、美味しいとか美味しくないとかの概念がないと言う。食事は、美味しいに決まっている。食べられれば、それで充分なのだ。どっかの国では、1億人もの人口を抱えているのに、4割の自給率しかなく、しかも、その3分の1が捨てられているとか。この裏には、他の国の人々による多くの犠牲が横たわっているのだ。
 アチコチ行ってみると、どうも、田舎では、世界何処でも同じ感じじゃないのかなあと思わざるを得ない。つまり、田舎では、1人ではどうしても生きられないので、周りのヒトと上手くやっていかざるを得ない。お互いに助け合う精神がなければ、生きら行けないのだ。困ったヒトがいれば助け、又、自分が困った時には、助けられる。それが普通になる。しかし、今の日本、それが実感できる環境から多くのヒトが遠ざかろうとしている感じだなあ。