日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

ある小児科医の独り言(3)

 中曽根元総理(90歳!!)が2日前に、夜の民放のテレビに出ていた。「総理には、歴史観と宗教性が必要だ」と言われていた。中曽根氏は、自分の傍に、いろんな人を置いていた。自分と全く正反対の意見を持つ感じの官房長官を置いたのは有名だが、そんな感じで、自分を律していた感じだ。ちょっとした昼食の時でも、その時間を利用して、いろんな知恵袋の人と会談していた。今も、好奇心旺盛で、人の話をよく聴き、記憶力が良く、ユーモアの持ち主である。
 茶道にも秀でていて、まだ、初めて3カ月程しか経たない時に、外国の人を迎えるのに、自分が亭主でお点前をしようとしたが、茶道の先生から、「まだ、駄目です!」ときつく言われて、やむなく諦めた実話がある。
 中曽根氏は、家族のことを言われるのを気にしていたと言われている。父親は、大工さんで、それを公に言うことがどうしても出来なかった。そんな中曽根氏が、総理を辞める記者会見で、その事について恥じることなく自分から言い、又、そんな父をそれなりに尊敬している感じのことも言われた。その時、私は、そこに人間らしい中曽根氏を発見した。
 世の中、二代目が多い。会社だけでなく、教師も医師も政治家も・・・。多くの農家が、跡継ぎがいなくて悩んでいるが、昔と違って今の農業は、いろんな手法が取り入れられている。それに興味を持って、新しいことにチャレンジしている農家の息子さんを知っている。又、魚の養殖などで、新しいことにチャレンジしている(二代目の)息子さんも知っているけど。
 ある土建業の社長さんと1対1で会食したことがある。「自分の息子って、人はいいが、仕事を取り切らん。周りを見て、二代目って、駄目になっている所が多い・・・」と言われていた。しばらくして、その社長の会社、倒産していたが?!
 ある二代目が言った、「二代目何て、上手く行って当たり前、今の時代、維持も難しいのに。潰したら、周りから何を言われるか分からん・・・」と。
 二代目は、二代目なりの悩みがある。大きな会社を育てて一代目が仕事上では成功した感じになっていても、何故か、子育てには、その多くが失敗しているかな?!!
 自分が苦労してきたのだから、子どもも苦労されればいいのだが、親心でそれが出来ない。別の世界に入れば、いいのに、又、自分と同じ世界に何故か入れてしまうのだ。子どもが好きで好きでしょがなければ、それもいいとは思うけど。
 小泉さんも、息子さんが政治家で活躍しそうだし、中曽根さんも、息子さんが政界に入っている。世の中、子育てだけは、永遠のテーマかな・・・?!