日本の心・さいき

日本の心で、世界平和の実現を!

知足の精神

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 茶道の稽古で、茶杓の銘を尋ねられる時、「知足」って、しばしば言っていましたが・・・。
 今の時代、この「知足」の精神、大切だと思います。
 目標の到達点に行けば、もう、最高なはずって思っていても、人間って、最高な立場にあっても、しばらくすると、それに慣れてしまって、多くの場合、もっともっと病になってしまいますね。
 まあ、産まれた時から、戦争のない国だと、それが当たり前みたいになっている感じが無きにしも非ずですが、それって、長い人間の歴史から見れば、凄いことですね。
 ある薬品会社のMR関係の人が言っていましたが、「どんどん売り上げが上がると、このまま、もっともっとずっと上がって行くように思う。下がり始めると、このままどんどん落ち込んで、もっともっと悪くなりそうな気になる。何故ですかね?」と。
 株の上下にしても、為替の上下にしても、スポーツマンの活躍にしても、良くなったり悪くなったり、もちろん、そのまま落ち込んでしまうこともありますが・・・、それと同じで、人生も、浮き沈み、あるのが当然ですね。
 花火が、暗い中で、瞬間的にパッと咲いて、奇麗だなと思うのは、暗い中で、瞬間的に、そうなるからではないでしょうか・・・そう思うと、食事にしても、時々、美味しいのを食べると、とても美味しく感じられます。いつも美食だと、そう思わないのでは?!
 トルストイの小説にも、王様が乞食の美味しそうに食べる姿を見て、羨ましく思う場面が。アフリカでは、食べられる物は、全て美味しくて、美味しくないものはないとのことですが?!
 日本にずっといると、日本の素晴らしさに、気が付きません。日本から一歩外に出ると、よく分かります。
 コロナ騒ぎで、それなりに大変ですが、テレビでかなり年配の男性が言っていました、「太平洋戦争の時に比べれば、まだ、いい方ですよ。あまり悲観的なことばかり考えない方がいいですよ。」と。
 今からの時代は、足るを知る「知足」の精神が大切ではないでしょうか。

*お茶を点てているのは、長男→次女→私