日本の心・さいき

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脳指紋

 秋葉原事件後に、同じ様な脅しのメイルが入って、若者が逮捕されていた。メイルだと、分からないだろうとの思い込みがあったのだろう。パソコンに一度でも入れたのは、消えない。消したつもりでも、実際は、再現できる(上書きすれば、いいのだが)。だから、犯人は時間を掛ければ、確実に割り出せるのだ。
 医者の世界も同じだなあ。レセの内容、全て、上からチェックされている形になっている。点数が高いと、直ぐに目立つので、審査の人に分かってしまう。
 いろんな不祥事、分からないだろう思ってするのだろうが、世の中、そんなに甘くない。すり抜けたとしても、脳指紋として、自分にはごまかせない感じで残っているかな。
脳指紋の有用性
 いま、アメリカで法医学者をはじめ、弁護士や判事、警察など法的関係者の間で画期的な捜査方法として「脳指紋」(Brain fingerprinting)が注目を浴びている。昨年の9月11日のニューヨーク・ワシントン同時多発テロをきっかけに、CIAやFBIアメリカ海軍の間で、犯罪捜査における脳指紋への期待度が、ものすごく強くなってきている。とくに、いまだにテロの噂が絶えないため、テロリストを決める有力な手段の一つとしても、注目の的なのだ。
 初めて耳にする方も多いと思われる脳指紋とは、実は「P300」と呼ばれる特殊な脳波の別称のことで、過去に自分が記憶した情報(光景や文字・言葉、写真)と同じものを見聞したときに発生する脳波のことである。 その脳波の性質を利用して、犯罪捜査において実際に容疑者が犯行をおかしたかどうか、あるいはテロを行うような人物かどうかを判断するというわけだ。 その方法を開発したのが、アイオワ州の科学者であるローレンス・ファーウェル博士で、80年代の半ばから脳指紋の研究に取り組んできた。その功績が認められて、近年、何度もFBIやCIA、米海軍との共同研究に参加している。
 ファーウェル博士が開発したのは、「MERME」(Memory and Encoding Related Multifaceted Electroencephalographic)という脳波の読み取り装置で、被験者の頭につけたセンサー付きのヘッドバンドから送られてくるP300の信号を読み取り、解析する。では実際にどんなふうに脳指紋を測定するのか。例えば、ある犯罪事件の容疑者をコンピュータの前に座らせて、ヘッドバンドを装着させる。そして、コンピュータ画面に、犯人でしか知り得ないと思われる犯行現場の状況などを写真や文字でフラッシュさせる。もし、その容疑者がそれらを見て「P300」という脳波を発したら、少なくともその犯罪に関係していると判断できるのだ。 なぜなら、人は過去に経験したさまざまな状況を脳のなかに蓄えている。特に、その体験が犯罪のような特殊なものであればあるほど、脳指紋は反応しやすいと言われる。 実際、アイオワ州では2001年3月、退職警官を殺害した罪で終身刑の判決を受け、23年間も刑務所に服役している黒人テリー・ハーリントンに対して、犯行現場の状況を見せて、脳指紋検査を実施したところ、P300は発生しなかった。彼は逮捕されてから一貫してアリバイを主張し、冤罪であること訴えている。彼の主張するアリバイを脳指紋検査すると、明らかにP300が発生したのだ。しかも、彼を犯人だと名指しした目撃者は、後になって証言が嘘だったと述べている。しかし、そのような結果が出たにもかかわらず、ハーリントンは再審を勝ち取ることはできなかったが、脳指紋検査に立ち会った検事や判事、警察関係者のほとんどが、脳指紋の信憑性を認め、「犯罪捜査に大いに威力を発揮するだろう」と述べているのである。
 脳に蓄えられた記憶からすべてが発覚する。何とも便利で恐ろしい時代になったものだ。(2002年3月)(インターネットより引用)