日本の心・さいき

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不登校に付いての私見

 昨日午後から教育委員会主催の会議に出席して、21年3月31日までの「児童生徒・家族支援員」(不登校児)の委嘱状をもらった。で、それなりの会議があった。最後の方で、意見をと言われたので次の内容を私なりに述べた(少し変えていますが)。
 「・・・学校は、どうかして不登校が起きない様にと一生懸命に取り組んでいます。しかし、これは、医療で言えば、正に対症療法ではないでしょうか。原因療法ではないと思います。国は、教科の時間数を増やしたり、小学校に英語の早期導入をとそれなりに変更をしていますが、それ等はあくまでも対症療法で、根本的な原因療法にはなっていないと思います。
 教育には、家庭教育、学校教育、社会教育とありますが、その中で、学校教育だけをちょっと述べさせて頂きます。
 小学校では、学校の授業に付いていけない子が3割、中学では5割、高校では7割もいます。大学では、ホントについて行けるのは、1割ぐらいかも知れません(イタリアでは、大学卒業できるのは、16%ほででしかないと聞いたこともありますが?)。東大でも、教養部で、理系科目でいきなり難しい公式が出て来て、半分近くが付いていけてないとのことですが・・・?!
 そんな中でも、日本では、何故か落第がありませんね。外国では、義務教育でも、出来なければ、容赦なく落第します。落第しないと、次に受け持つ先生が困る以上に、本人がその先困るからです。(アメリカでは)全ての教科で能力別にクラス分けなんて、当たり前です。日本では、義務教育で落第、高校で落第なんて言ったら、父兄がどっと学校に押し駆けて来るでしょう。
 日本の大学では、出席をちゃんとしていれば、まず、卒業できます。進級試験の情報が入りますので。しかし、現実は、大学に行っても、高校での基礎が出来ていない為に、再び基礎をやり直している所が現にあるくらいです。ちょっと前には、履修してない高校もあって問題になっていたですね(熊本県が問題にならなかったのは、それ以前に既に問題になっていて、それを改革した後であったからに過ぎない)。
 それに、国が課している薬剤師の国家試験や医師の国家試験、それなりに又別に受験勉強をしないといけないなんて、馬鹿げています。ある人が言っていました、「大学は、(医師国家の為の)予備校みたいだった」と。
 義務教育では、付いていけない生徒は、よく理解できない内容で、おとなしく聞いていないといけない。学校で授業を受けている間ずっと。これって、大変なストレスだと思います。生徒が一番好きな時は、体育やクラブ活動と言うのが分かります。
 我こそは名門校で人間的な教育をしている何て言っている中・高一貫教育の学校にしても、所詮、有名大学や医学部の数を競っているに過ぎない。入試自体が、どんなに頑張っても、入れる数は決まっているから、共生や協調の精神は育ちにくい。人は、他人との競争ではホントの幸せや成長はないと思います。人生では、負けることの方が多い訳で、勝つことばかりを求める教育は、間違っていると思います。
 知足の精神、多くの人に感謝する気持ち、相手の気持ちになれる感性、それは数字では出ませんが、成績よりも数段に大切なことだと思います。
 アメリカでは、教育学部や医学部が、4年制の大学を卒業してからです。つまり、大学院卒なのです。日本もそうなればいいと思います(気高い人が集まるでしょう)。それに、それなりの給与にすべきでしょう(現在、医学部を卒業しても、スーパーローテートの初めの2年間が税込み年間360万円で、その後、大学に医局員として残ればもっと下がるなんて、おかしい話です)。裁判員にも普通の人が選ばれる時代です。学校での教壇でも、いろんなことを経験した人が、どんどん参加していってはどうでしょうか・・・」